国際宇宙ステーション・ ステータスレポート#02-20
ミッション・コントロール・センター
2002年 4月 25日(木)午前 2時(米国中部標準時間)
2002年 4月 25日(木)午後 4時(日本時間)
国際宇宙ステーション(ISS)に帰還用の新しい宇宙船を送り届けるソユーズロケットが、本日、「タクシークルー」と呼ばれる多国籍の乗員を乗せて、カザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から打ち上がりました。
ロシア人コマンダーのユーリー・ギドゼンコ、フライト・エンジニアでヨーロッパ宇宙機関(ESA)のロベルト・ビットーリ、南アフリカの実業家マーク・シャトルワース氏はソユーズTM-34宇宙船に搭乗し、米国中部夏時間4月25日午前1時26分38秒(日本時間4月25日午後3時26分38秒)に中央アジアの射場から飛び立ちました。打上げ後9分弱で軌道に到達するとソユーズの太陽電池パネルと航法用アンテナが展開され、土曜日4月27日早朝(同4月27日午後)の到着を目指して2日間にわたるISSの追跡が始まりました。打上げの頃、ISSはイラクの上空244マイル(約393マイル)を飛行中で、ISSの第4次長期滞在クルーは起床したばかりでした。
ISSの第1次長期滞在クルーの一人であったギドゼンコは今回が3回目の宇宙飛行になりますが、ISSを再訪問する初めてのISS滞在経験者です。ギドゼンコが初めてISSに到着したのは2000年11月でした。ビットーリはプロの宇宙飛行士で今回は初飛行ですが、イタリア宇宙事業団とロシア航空宇宙局との契約に基づき、ISSに向かいます。シャトルワース氏は南アフリカのインターネットビジネスの企業家で、やはりロシア航空宇宙局との契約により、今回の初飛行に臨みます。
3人のクルーは4月27日午前2時57分(同4月27日午後4時57分)にISSの「ザーリャ」(基本機能モジュール)にドッキングする予定です。ドッキングポートを空け渡すために、第4次長期滞在クルーコマンダーのユーリー・オヌフリエンコとフライト・エンジニアのカール・ウォルツとダニエル・バーシュが、先週の土曜日4月20日に現在のISSのソユーズ宇宙船をザーリャから「ピアース」(ロシアのドッキング室)へと移動しました。
ギドゼンコとビットーリとシャトルワースは、実験をしたり教育活動をしたりしておよそ8日間ISSに滞在します。そして現在ISSに結合しているソユーズに搭乗して5月4日の夕刻(同5月5日の午前)にISSから離れ、数時間後にカザフスタン共和国の草原に着陸する予定です。
ISSの全システムは正常に作動しており、ISSは平均高度245マイル(約394km)で軌道を周回しています。ISSクルーの活動状況、今後の打ち上げ日時などについてはhttp://spaceflight.nasa.govをご覧ください。
ISSでの科学実験の模様については、アラバマ州NASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターのサイトhttp://www.scipoc.msfc.nasa.govをご覧ください。
この次のISSステータスレポートは4月27日のソユーズのドッキング後、あるいは何かのイベントが発生した時点で発行する予定です。
出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2002/iss02-20.html
最終更新日:2002年 4月 30日
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