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国際宇宙ステーションNASAステータスレポート

国際宇宙ステーション・ ステータスレポート#02-13
ヒューストンのミッション・コントロール・センター
2002年 3月 8日(金)午後 4時(米国中部標準時間)
2002年 3月 9日(土)午前 7時(日本時間)


国際宇宙ステーション(ISS)の第4次長期滞在クルーコマンダーのユーリー・オヌフリエンコと、フライト・エンジニアのダニエル・バーシュとカール・ウォルツは、今週は主として、科学実験とロボットアームの操作を実施しました。

クルーはまず、新しいショックアブソーバーを取り付け、能動的ラック制振装置(ARIS)の機能を回復させました。8本ある可動式の棒(pushrod)の1本に不具合があったので、このショックアブソーバーを交換しました。この装置はISS内部でクルーの動きにより発生する振動を減衰させる働きをします。このような振動はラック内に設置された、振動にデリケートな実験装置に影響を及ぼします。また米国の実験棟「デスティニー」内の植物栽培実験装置(Advanced Astroculture)から空気と水のサンプルを取得しました。研究者はこのサンプルを地球に持ち帰ってもらい、微小重力下で植物が成長するのに必要な栄養素や条件を突き止めたいとしています。

今週は、デスティニーの窓にデジタルカメラをセットして、アースカム(EarhthKAM)実験装置を再度起動させました。これにより中学生が地上からの遠隔操作により、240マイル(約386km)上空からの地球の地形写真を撮影することができるようになりました。

その準備として火曜日(3月5日)にはISSのロボットアームを移動し、デスティニーからの地球の眺めを妨げることのないようにしました。ロボットアームを主系の制御システムにより移動させようとしたところ、ブレーキを解除できませんでしたが、従系のシステムは正常に作動したので、移動させることができました。主系のシステムが正常に作動しなかった原因については、現在調査中です。

木曜日(3月7日)には、4月に予定しているISS組み立てミッションSTS-110の際にロボットアームを動かすのと同じ道筋を通る、動作の練習をしました。STS-110ミッションでは、ISSの次の重要な構成要素であるS0トラスを、ロボットアームを使用して取り付けます。この日は地上のコントローラもロボットアーム制御用の主系と従系のコンピュータワークステーションのテストをおこないました。そのテスト中に従系のコンピュータを起動することができなかったため、現在調査がおこなわれています。ワークステーションに問題が発生したとき、ロボットアームは安全な待機モードにおかれていました。

ISSクルーの活動や今後の打上げ日時などについては、http://spaceflight.nasa.govをご覧ください。

ISSでの科学実験運用につしては、アラバマ州ハンツビルのNASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターのホ ームページhttp://www.scipoc.msfc.nasa.govをご覧ください。

この次のISSステータスレポートは3月15日、または何かイベントが発生した際に発行する予定です。




出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2002/iss02-13.html


最終更新日:2002年 3月 11日

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