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国際宇宙ステーションNASAステータスレポート

国際宇宙ステーション・ ステータスレポート#02-10
第4次長期滞在クルー
2002年 2月 20日(水)午後 4時(米国中部標準時間)
2002年 2月 21日(木)午前 7時(日本時間)



国際宇宙ステーション(ISS)第4次長期滞在クルーの宇宙飛行士カール・ウォルツとダニエル・バーシュは、2月20日に5時間47分に及ぶ船外活動を無事終了しました。この船外活動は、4月に予定しているスペースシャトル・アトランティス号による飛行(STS-110)の準備、機器のテスト、エアロック「クエスト」の操作手順の確認などの作業のためにおこなわれました。船外活動は米国中部標準時間2月20日午前5時38分(日本時間2月20日午後8時38分)に開始し、午前11時25分(同2月21日午前2時25分)に終了しました。この船外活動にはいくつかの「初めて」があります。

先ず、この船外活動はスペースシャトル不在のときにクエストから実施する初の船外活動で、U.S.EVA1と命名されました。また今回は、これまで宇宙船内から船外活動の指示をしていた担当者に代わり、ヒューストンのミッション・コントロール・センターから宇宙飛行士のジョー・タナーが指示をしましたが、これも初めての試みです。さらに船外活動の開始時にエアロックの減圧を速やかに実施できる新しい手順が採用されました。

STS-110では、ISSの屋台骨であるトラスの最初の部分S0トラスが運ばれます。この飛行では船外活動を4回実施します。4回ともクエストから実施され、宇宙飛行士の血流から窒素ガスを取り除く方法として、酸素を吸入しながら運動をする方法を採用します。本日もウォルツとバーシュはこの方法を実施しました。

2人は米国の実験棟「デスティニー」の外壁の保管場所から電気ケーブルを2本引き出して、Z1トラスの基部付近にあるケーブルトレーに接続しました。予定では、この電気ケーブルは再度外された後、収納する予定でしたが、電流変換ユニットからの電流に異常が見られたため中止されました。ウォルツはZ1トラスから断熱カバーを4枚取り外しZ1トラスの内部に収納しました。一方バーシュはSTS-110の船外活動で使用する工具を回収しエアロック内に収容しました。2人はさらに、エアロック外壁に取り付けられている2基の酸素タンクと2基の窒素タンクを取り付けているラッチを固定しました。これは、考えていたよりも取り付けが緩かったために行われました。

続いて2人はロシアのクレーンを設置してあったアダプタを取り外してその1つをロシアの基本機能モジュール「ザーリャ」の外壁に取り付け、もう一つの米国製アダプタはエアロック内に搬入しました。それからケーブルコネクタを点検し、材料実験装置MISSEの写真を撮影しました。材料サンプルの一部は、宇宙の過酷な環境に晒されていたため明らかに取り付け部から剥がれ落ちていました。

この船外活動の機会を利用して、船外活動や長期間の微小重力環境への滞在が、肺機能に及ぼす影響を調査するためのデータも収集されました。ウォルツとバーシュは船外活動実施者の放射線被曝線量を調査するEVARM実験用の放射線検出器も身に付けます。

ウォルツもバーシュも先月1回づつISSから船外活動をおこなっていますし、ウォルツは1993年9月にもSTS-51で船外活動を1回経験しています。本日、第4次長期滞在クルーコマンダーのユーリー・オヌフリエンコは、ISSのカナダ製のロボットアームのカメラで船外活動の状況を撮影しました。

予定していたISSのコンピュータ・ソフトウエアのバージョンアップは、今週末におこなうことになりました。新しいソフトウエアをインストールすると、S0トラスや今後の飛行で運ばれる装置などに対応出来るようになります。

ISSクルーの活動や今後の打ち上げ日時などについては、http://spaceflight.nasa.govをご覧ください。ISSでの科学実験運用につしては、アラバマ州ハンツビルのNASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターのホ ームページ
http://www.scipoc.msfc.nasa.govをご覧ください。

この次のISSステータスレポートは2月22日、または何かイベントが発生した際に発行する予定です。



出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2002/iss02-10.html


最終更新日:2002年 2月 22日

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