国際宇宙ステーション・ ステータスレポート#02-07
第4次長期滞在クルー
2002年 2月 4日(月)午後 4時(米国中部標準時間)
2002年 2月 5日(火)午前 7時(日本時間)
国際宇宙ステーション(ISS)のロシアの居住モジュール「ズヴェズダ」のメインコンピュータが米国中部標準時間2月4日午前(日本時間2月4日午後)不意にオフラインとなり、姿勢制御システムが数時間機能を停止したため、第4次長期滞在クルーは定常の作業を中断しました。現在は、コンピュータはオンライン状態に回復し、ISSの全システムは正常に稼働しています。
ISSのクルー(コマンダーのユーリー・オヌフリエンコ、フライト・エンジニアのダニエル・バーシュとカール・ウォルツ)が危険に直面するということはありませんでしたが、太陽電池パドルの発電量が減少し始めた場合に備え、クルーは素早くバックアップ装置や実験装置の電源をオフにする作業を開始しました。ISSの姿勢制御ができないため、太陽電池パドルは自動的に太陽方向を向いて能力いっぱいの発電をすることが出来ませんでした。コンピュータがオフラインになったのは午前7時(同2月4日午後10時)頃のことです。
ヒューストンとモスクワのフライト・コントローラたちが協力して、午前中にISSの全運用を回復させました。太陽電池パドルが確実に太陽方向を向いているように、クルーはマニュアルのコマンドを送信したりもしました。ロシアのコントローラたちはまだ、コンピュータ障害の原因を突き止めておらず、引き続き調査しています。
ロシアのコロリョフのコントロール・センター内のフライト・コントローラたちは、午前9時30分(同2月5日午前0時30分)までにはコンピュータを再起動させ、午前11時30分までには姿勢制御システムの運用を再開しました。
クルーは午後3時30分(同2月5日午前6時30分)頃に就寝して真夜中(同2月5日午後3時)頃に起床し、本日の障害のために電源をオフにされた装置の復旧を図ることにしています。
ISSクルーの活動や今後の打ち上げ日時などについては、http://spaceflight.nasa.govをご覧ください。ISSでの科学実験運用につしては、アラバマ州ハンツビルのNASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターのホームページhttp://www.scipoc.msfc.nasa.govをご覧ください。
この次のISSステータスレポートは2月8日、または何かイベントが発生した際に発行する予定です。
出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2002/iss02-07.html
最終更新日:2002年 2月 5日
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