国際宇宙ステーション・ ステータスレポート#02-06
第4次長期滞在クルー
2002年 2月 1日(金)午後 4時(米国中部標準時間)
2002年 2月 2日(土)午前 7時(日本時間)
国際宇宙ステーション(ISS)の第4次長期滞在クルーコマンダーのユーリー・オヌフリエンコ、ダニエル・バーシュとカール・ウォルツ両宇宙飛行士は、先月は2度の船外活動をおこないましたが、今週はいくつかのメンテナンス作業を実施したり、運動をしてその結果を評価したり、科学実験を実施するなど、静かな1週間を過ごしました。
彼らは作業の合間に、木曜日(1月31日)には、オハイオ州クリーブランドのテレビ局とニューヨークのラジオ局からのインタビューに答え、金曜日(2月1日)には、第8回国際宇宙ステーション教育者会議に出席するために全米からヒューストンに集まった、650人を超える教育者に呼びかけました。
メンテナンス作業としては、ARIS(Active Rack Isolation System:能動式ラック制振システム)の簡単な修理、1台のコマンド&コントロール・コンピュータのハードディスクの交換、ISSと地上間での通話時にかすかに聞こえるエコーの原因追求、ロシアのプログレス補給船からの自動ドッキングシステムの取り外し、米国のエアロック「クエスト」へのラップトップ・コンピュータの取り付けなどの作業をおこないました。ARISはクルーの動きにより発生する振動を減衰させて、デスティニー実験棟内の敏感な実験装置に振動が伝わらないようにする装置です。不具合を起こしたショックアブソーバの支持棒を交換しましたが、これは通常の運用中に摩耗や亀裂が発生したための対策です。
クルーは3番目で最後のコマンド&コントロール・コンピュータのハードディスクを新しい半導体メモリと交換しました。この半導体メモリは微小重力環境では回転式のハードディスクよりも運用性が良くなると期待されています。新しい装置は良好に作動しています。
ヒューストンとモスクワの地上のコントローラたちはISSの通信システムを使って、クルーにいくつかのテストをしてもらっています。クルーはいく通りかのシステム構成を試してエコーの発生する原因を探ろうとしています。エコー自体は運用に影響を与えるわけではありませんが、地上に届く音声の質を若干低下させています。
ISSクルーの活動や今後の打ち上げ日時などについては、http://spaceflight.nasa.govをご覧ください。ISSでの科学実験運用につしては、アラバマ州ハンツビルのNASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターのホームページhttp://www.scipoc.msfc.nasa.govをご覧ください。
この次のISSステータスレポートは2月8日、または何かイベントが発生した際に発行する予定です。
出典:
http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2002/iss02-06.html
最終更新日:2002年 2月 6日
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