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国際宇宙ステーション・ ステータスレポート#02-05 オヌフリエンコとバーシュが船外活動を実施する一方、カール・ウォルツ宇宙飛行士は船内から船外活動を支援し、船外活動の様子をテレビカメラで撮影できるよう、ロボットアームの「カナダアーム2」を操作しました。この船外活動は国際宇宙ステーション組立/整備のために実施するものとしては33回目、ISSから実施するものとしては8回目となります。オヌフリエンコとバーシュはロシアのオーラン宇宙服を装着し、ズヴェズダ後部の姿勢制御スラスタの周囲に、噴射ガス偏向装置6個を取り付けました。偏向装置はスラスタ噴射時に生じる汚染物質がISSの外部にあまり付着しないように工夫されています。 彼らはまた、スラスタ装置群のうちの1つの側に取り付けてあった「クロムカ」と呼ばれる実験装置を取り外しました。この装置はこれまでにスラスタ噴射で生じた物質を収集しており、ソユーズ宇宙船で5月の初旬に地球に回収する予定です。収集した物質を分析することにより、付着物についての理解を深めることができます。オヌフリエンコとバーシュは同様な実験装置である新しいクロムカを同じ場所に取り付けました。今後新しいクロムカが捕らえた物質を分析することにより、噴射ガス偏向装置の効果を確認することができます。さらに、彼らはアマチュア無線アンテナとこれに付属する配線をズヴェズダの後部に取り付けました。このアンテナは4基設置するアンテナの2番目であり、これらはズヴェズダの後部の外周に取り付けられる予定です。1つ目のアンテナはオヌフリエンコとウォルツが1月14日の船外活動の際に取り付けました。 オヌフリエンコとバーシュはまた、「プラタン」(Platan)と呼ばれる物理実験をズヴェズダに取り付けました。プラタンは太陽や太陽系外から届く低エネルギーの重原子核を捕らえる働きをします。さらに、ロシアの略語でSKKと呼ばれる材料実験装置を3個ズヴェズダに取り付けました。これらの実験装置は多種類の材料に過酷な宇宙環境が及ぼす影響を研究するものです。また、ズヴェズダのハンドレールに導索金具を設置しました。これは船外活動クルーが使用するテザーが、モジュールの外側で実験装置や機器に絡みつくのを防ぐためのものです。この船外活動を通して、2人は作業状況をカメラに収めました。
最終更新日:2002年 1月 29日 |