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国際宇宙ステーション・ ステータスレポート#01-49 コマンダーのフランク・カルバートソンがISSの内部から見守る中、ジェジューロフとチューリンは2時間46分の船外活動を実施し、手際よく気密シールを取り除きました。これは第3次長期滞在クルーによる4回目、ISSの組立や維持作業を目的として実施した30回目の船外活動です。気密シールが取り除かれると、ロシアのフライト・コントローラがコマンドを送信してプログレス補給船のドッキング・プローブを十分に引き込み、両宇宙船は12月3日午前8時54分(同12月3日午後11時54分)にしっかりと結合されました。プログレス補給船は先週の水曜日(11月28日)にズヴェズダとドッキングしていたのですが、古いプログレス補給船を11月22日に切り離した際にドッキングポート上に残された異物が原因で、両宇宙船を完全に結合するのに失敗していました。 船外活動を実施するのは、ジェジューロフはこれで9回目、チューリンは今回の初めての宇宙飛行で3回目となります。2人は12月3日午前7時20分(同12月3日午後10時20分)に、ピアース(ロシアのドッキング室)から船外に出ました。目的はただ1つ、打上げ後2日間の飛行の最終段階で、プログレス補給船がズヴェズダと完全なドッキングをして気密を保つのを妨げていた異物を取り除くことでした。このドッキングの障害のため、先週に予定していた、新しい住人-第4次長期滞在クルー-をISSに送り届けるエンデバー号の打上げは延期されました。 ズヴェズダの後部への通路を確保すると、ジェジューロフは工具を使って気密シールをカットし、ズヴェズダの後部ドッキングポートの周囲から簡単に取り除きました。この異物が取り除かれるとロシアのコントローラたちはプログレス補給船とズヴェズダの結合作業に取りかかり、この修復作業を完了させました。作業が終わるとジェジューロフとチューリンは異物やプログレス補給船とズヴェズダ間のドッキングポートの写真を多数撮影してピアースに戻り、12月3日午前10時06分(同12月4日午前1時06分)にハッチを閉鎖しました。 船外活動が完了した結果、第4次長期滞在クルーと数トンの機材や食料をISSに送り届けるエンデバー号の11日間のミッションの打上げは、12月4日午後4時45分(同12月5日午前7時45分)に設定されました。打ち上げは、ロシアのフライト・コントローラたちが緊急時の船外活動を計画することができるよう、先週の火曜日から延期されていました。エンデバー号の打上げは、1998年のユニティ(結合モジュール)とザーリャ(基本モジュール)を結合させた初のISS組立フライトの打上げから3周年となる日に予定されています。 ISSは平均高度247マイル(約397km)の軌道を周回しています。 ISSのクルーは帰還の準備をする一方、実験活動として主に人体生理学関連の実験を引き続きおこなっています。自動化された微小重力材料実験も種々の実験をおこない実績を重ねています。ISSで実施する科学研究の全体管理は、アラバマ州ハンツビルのNASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターでおこなっています。また、人体研究施設(HRF)はジョンソン宇宙センターで管理しています。詳細については、次のウェブサイトをご覧ください。 次のステータスレポートはSTS-108ミッション飛行期間中のステータスレポートと合わせて、あるいは何かイベントが発生した時点で発行する予定です。 最終更新日:2001年 12月 4日
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