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国際宇宙ステーション・ ステータスレポート#01-38 コマンダーのフランク・カルバートソン、パイロットのウラディミール・ジェジューロフ、そしてフライト・エンジニアのミハイル・チューリンは米国中部夏時間10月19日午前5時48分(日本時間10月19日午後7時48分)にソユーズをISSから分離し、16分間の飛行の後、午前6時4分(同午後8時4分)に新しいドッキング室にドッキングしました。分離は北米上空を飛行中に、そして再ドッキングは丁度カスピ海の北部、カザフスタン上空でおこなわれました。 本日ソユーズの移動が成功したことで、新しい緊急帰還用のソユーズ宇宙船が到着する準備が整いました。ソユーズのクルーはタクシークルーと呼ばれており、コマンダーのヴィクター・アファナシエフ、フライト・エンジニアのコンスタンチン・コザエフ、フランス人フライト・エンジニアのクラウディ・ハニャールから構成されます。ハニャールは欧州宇宙機関(ESA)の宇宙飛行士で、ロシア航空宇宙局(Rosaviakosmos)との商業契約に基づいて、フランス国立宇宙研究センター(CNES)の飛行計画を実施します。新しいソユーズは10月21日午前3時59分(同10月21日午後5時59分)にカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられ、ISSに10月23日に到着して、1週間滞在する予定です。このタクシークルーは、現在ピアースに結合しているソユーズに乗り換えて、10月31日に地球に帰還する予定です。 本日、ソユーズの結合位置を変更したのは、車の駐車位置を変更するのと同じようなものですが、その結果、カルバートソンとジェジューロフが11月8日に実施を予定している、第3次長期滞在クルーとしての3回目で最後の船外活動の際に、チューリンがISSの内部に留まることができることになります。仮に、新しいソユーズがピアースのドッキングポートにドッキングするのであれば、チューリンは船外活動中はこのソユーズの内部に留まっていなければならず、その場合はカナダアーム2を操作してカメラで撮影したり、作業をしているところにライトを当てて船外活動を支援することもできなくなります。 ソユーズ移動の準備は今週早々に始められ、クルーがISSに戻ることができなくなるといった不測の事態に備えるために、ISSが無人で長期間運用できるようにISSを設定しました。最終準備は、クルーが10月18日午後7時30分(同10月19日午前9時30分)に起床して開始されました。3人のクルーは与圧服を装着してソユーズに乗り込み、10月19日午前1時20分(同10月19日午後3時20分)にハッチを閉鎖しました。クルーは(ISSとソユーズ間の)気圧を均衡させてからハッチを開き、本日10月19日午前7時40分(同10月19日午後9時40分)にISS内に戻る予定です。 ISSは、システムは正常に作動しており、平均高度247マイル(約395km)の軌道を周回しています。
軌道上の3人は日曜日と月曜日は休暇をとり、来週は、ISSへの訪問者を迎え、そして引き続き科学研究をおこなう予定です。ISSで実施する科学研究の地上からの管理は、アラバマ州ハンツビルのNASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターでおこなっています。また、人体研究施設(HRF)はジョンソン宇宙センターで管理しています。詳細については、ペイロード運用センターのウェブサイトをご覧ください。 次のステータスレポートは、10月21日(日)に予定されているバイコヌールからの打上げ後、又は何かイベントが発生した時点で発行する予定です。 出典: http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2001/iss01-38.html
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