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国際宇宙ステーション・ ステータスレポート#01-36 パイロットのウラディミール・ジェジューロフとフライト・エンジニアのミハイル・チューリンは、ドッキング室「ピアース」のハッチを米国中部夏時間10月15日午前4時17分(日本時間10月15日午後6時17分)に開いて、3種類の実験装置を取り付けました。これらの装置はISSを取り巻く宇宙環境を研究するためのものです。第3次長期滞在クルーのコマンダーであるフランク・カルバートソンは、カナダアーム2に取り付けられたカメラで2人が作業しているところを撮影するために、ISSの内部からアームの位置を動かして、2人をサポートしました。 ジェジューロフとチューリンは手を交互に動かしてハンドレールを伝い、ズヴェズダの後部付近の作業場所に移動して、ここに、「クロムカ」(Kromka)と呼ばれるロシアの装置を取り付けました。これはズヴェズダの制御用スラスタの噴射ガスで生じる汚染物質を蓄積するもので、採取した汚染物質の分析結果は将来の宇宙船用スラスタの改善に役立てられます。 それから2人は近くの別の場所に移動し、そこに小さなトラス構造物を組立て、宇宙開発事業団(NASDA)が開発したスーツケースサイズの実験装置3個をこのトラスに取り付けました。微小粒子捕獲実験装置(MPAC:Micro-Particles Capturer)はエアロゲルと泡状の物質を使用して微小隕石や軌道を周回する人工の物体の破片などを捕らえる実験装置です。もう一つの材料曝露実験装置(SEED:Space Environment Exposure Device)は塗料、断熱材、固体潤滑剤などの各種材料を、過酷な宇宙の環境に晒すものです。 2人は「ピアース」のハッチに戻る途中、ロシア連邦の旗のイメージのついたプラカードや曝露実験装置を取り外し、替わりに商業契約に基づく別の曝露実験装置を取り付けました。 この船外活動はISSの組立をおこなうものとしては28回目であり、この結果、合計作業時間は178時間14分となりました。またISSから実施するものとしては4回目、ロシアの歴史上101回目の船外活動となります。そして、ジェジューロフにとっては2回の宇宙飛行で経験する7回目の船外活動、チューリンにとっては初めての宇宙飛行で経験する2回目の船外活動となりました。 予定の作業を全て完了したジェジューロフとチューリンはドッキング室「ピアース」に戻り、10月15日午前10時9分(同10月16日午前0時9分)にハッチを閉鎖しました。 3回目の船外活動は11月5日にカルバートソンとジェジューロフがおこなう予定であり、この船外活動により、ジェジューロフとチューリンが10月8日に第3次長期滞在クルーの最初の船外活動で開始した「ピアース」の整備作業を完了することになります。
この新しいドキング室のドッキングポートは10月19日に初めて使用される予定です。このときは、第3次長期滞在クルーが一時的にISSを後にして緊急帰還用のソユーズ宇宙船に乗り込み、この宇宙船を現在結合しているザーリャの地球側のドッキングポートから「ピアース」へと移動させる予定です。ソユーズのアンドッキングと再結合は、10月19日午前5時56分(同10月19日午後7時56分)のアンドッキングで開始され、約30分後の10月19日午前6時15分(同10月19日午後8時15分)の再結合で終了する予定です。 これにより、10月21日に予定されている、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から緊急帰還用の新しいソユーズ宇宙船を打ち上げる準備が整うことになります。コマンダーのヴィクター・アファナシエフ、フライト・エンジニアのコンスタンチン・コザエフ、そしてもう1人のフライト・エンジニアであるフランスの国立宇宙研究センター(CNES)のクラウディー・ハニャールは、10月23日にISSに到着し、8日間滞在して10月31日に現在ISSに結合しているソユーズ宇宙船に乗り換えて地球に戻る予定です。 ISSは全システムが良好に作動しており、平均高度250マイル(約395km)で周回しています。 軌道上の3人は、ソユーズ宇宙船の移動の準備をしています。そして来週も科学研究を続ける予定です。ISSで実施する科学研究の地上からの管理は、アラバマ州ハンツビルのNASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターでおこなっています。また、人体研究施設(HRF)はジョンソン宇宙センターで管理しています。詳細については、ペイロード運用センターのウェブサイトをご覧ください。 次のステータスレポートは、10月17日、又は何かイベントが発生した時点で発行する予定です。 出典: http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2001/iss01-36.html
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