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国際宇宙ステーション・ ステータスレポート#01-31 長さが16フィート(約4.9m)の「ピアース」は、長さが20フィート(約6.1m)の推進モジュールがまだ接続されており、「ズヴェズダ」サービスモジュールの地球側のドッキングポートに結合しています。「ピアース」は、ロシアのオーラン宇宙服を使用する船外活動用のエアロックと、新しいドキングポートをISSに提供するものです。クルーはピアースへのハッチを、ピアース到着数時間後の日曜日夕方に開き、月曜日と火曜日には、積み荷や各種装置の荷下ろしをおこないました。水曜日には自動ランデブー装置を取り外しましたが、これは地球に持ち帰り、別のミッションで再使用される予定です。 クルーは今週は、ISSのロシアのコンピュータソフトウエアをバージョンアップして、ズヴェズダに搭載の制御コンピュータが「ピアース」のシステムをコントロールできるようにしたり、「ピアース」に警告警報装置を取り付けて起動したり、「ピアース」の換気装置や照明を作動させたり、新しいコンピュータソフトウエアのテストをするなどの作業をおこないました。作業はすべて順調におこなわれ、「ピアース」の状態は良好です。今週末には、「ピアース」の通信装置を起動し、「ピアース」のシステムのテストをさらに進めることにしています。 クルーは、「ピアース」の中で働く一方、長期の宇宙飛行における脊髄反射機能に係わる実験、クルーと地上の要員との間の人間関係の評価、振動に敏感な実験の振動防止装置の特性測定などの科学研究活動もおこないました。また身体検査もおこないましたが、これは無重量の影響を測定するために、飛行中に定期的に実施することになっているものです。 ISSで実施される科学研究の地上からの管理は、アラバマ州ハンツビルNASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターでおこなわれますが、人体研究施設はジョンソン宇宙センターで管理しています。ISSで実施する科学実験の詳細についてはセンターのホームページをご覧ください。 推進モジュールの切り離しは「ピアース」に係わる作業のハイライトとなるでしょう。推進モジュールは10月1日に「ピアース」から火工品の操作により切り離されてISSから遠ざかり、地球の大気圏に突入して燃え尽きる軌道に投入される予定です。この作業が完了すると、次は10月8日に予定しているジェジューロフとチューリンによる船外活動の番で、これは「ピアース」からロシアの宇宙服を使用しての実施が予定されている、3回の船外活動のうちの第1回目です。これらの船外活動は第3次滞在期間中に、「ピアース」に装置などを取り付けたり、「「ピアース」を起動したりするために実施するものです。 クルーは、それから数日後の10月19日にソユーズ宇宙船を、現在結合している「ザーリャ」の地球側のドッキングポートから、「ピアース」の新しいドッキングポートに移動させる予定です。これにより、コマンダーのヴィクター・アファナシェフ、フライト・エンジニアのコンスタンチン・コゼィエフとクラウディ・ハイグネアが搭乗した、帰還用の新しいソユーズ宇宙船が到着するための道が空けられることになります。新しいソユーズは10月21日に打ち上げられ、ISSに10月23日にドッキングして、8日間滞在する予定です。 ISSは平均高度240マイル(約385km)の軌道を周回しています。 次のISSステータスレポートは9月26日(水)に、あるいは何かイベントが発生した際に発行する予定です。
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