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国際宇宙ステーションNASAステータスレポート

国際宇宙ステーション・ ステータスレポート#01-30
第3次長期滞在クルー
2001年 9月 16日(日)午後9時(米国中部夏時間)
2001年 9月 17日(月)午前11時(日本時間)



国際宇宙ステーション(ISS)がモンゴルの上空250マイル(約402km)を飛行中の米国中部夏時間9月16日午後8時5分(日本時間9月17日午前10時5分)に、ロシアのドッキング室「ピアース」が「ズヴェズダ」サービスモジュールに自動ドッキングし、ISSにもう一つの入り口追加されました。

「ピアース」が「ズヴェズダ」モジュールにドッキングしたときの様子を、第3次長期滞在クルーのコマンダーのカルバートソンは、「ドッキングするのを身体で感じました。」と述べています。

「ピアース」の後部に取り付けられたプログレス補給船と同じ型の機器と推進システムを自動ドッキングシステムが制御することによって、ドッキングは計画どおりにおこなわれました。長さ16フィート(約4.8m)、重量8,000ポンド(約3.6トン)のモジュールがISSの後方下側から接近し、9月16日午後5時30分(同9月17日午前7時30分)過ぎから自動ドッキングの一連の作業が開始されました。ISSのスラスタが作動し、約20分後にISSはドッキングに都合のよい向きに姿勢が変更されました。また、ISSの大きな太陽電池パドルが、「ピアース」が接近してくる最後の段階で「ピアース」の噴射装置からのガスで汚染されないように、向きを変更しました。

「ズヴェズダ」に取り付けられたドッキングシステムが、近づいてきたモジュールを完全に把持した後、両宇宙機は共に12個のアクティブな掛け金(フック)を引き寄せて締め付け、モジュールは確実にに固定されました。

ドッキング後に第3次長期滞在クルーは、ISSと新しいモジュールとの間の気密が保たれていることを確認し、今夜遅くに初めて「ピアース」のハッチを開放するのに先立ち、両者間の気圧を等しくする作業にかかりました。「ピアース」の後部に取り付けられている機器や推進システムは、来月切り離す予定です。これにより、このドッキング室「ピアース」を使って今後運用をおこなうのに必要な機器の取り付けや、主要システムの起動を行うための船外活動の準備が整う状態になります。

ロシア語で埠頭を意味する「ピアース」は、米国中部夏時間9月14日午後6時35分(同9月15日午前8時35分)にソユーズロケットで打ち上げられました。この新しいロシアのモジュールにより、将来ISSを訪れるロシアの宇宙船のためのドッキングポートや荷物の保管場所、ロシアのセグメントで船外活動をおこなう際のエアロックなどが追加されたことになります。第3次長期滞在クルーは、「ピアース」を使って10月と11月に船外活動を3回実施する予定です。3回の内2回はパイロットのウラディミール・ジェジューロフとフライト・エンジニアのミハイル・チューリンが実施し、1回はカルバートソンとジェジューロフが実施します。これらの船外活動は、今回取り付けたドッキング室をズヴェズダに電気的に接続するとともに、いくつかの装置をドッキング室の外部に取り付けるために実施するものです。

ISSは平均高度240マイル(約385km)の軌道を周回しています。 

次のISSステータスレポートは9月19日(水)に、あるいは何かイベントが発生した際に発行する予定です。



出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2001/iss01-30.html



最終更新日:2001年 9月18日

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