国際宇宙ステーション・ ステータスレポート#01-26
第3次長期滞在クルー
2001年 8月 29日(水)午前9時(米国中部夏時間)
2001年 8月 29日(水)午後11時(日本時間)
国際宇宙ステーション(ISS)への4ヶ月間の滞在が始まり、第3次長期滞在クルーは約1週間前にISSに到着したロシアのプログレス補給船からの荷物の取り出しや収納作業を続けています。
コマンダーのフランク・カルバートソン、パイロットのウラディミール・ジェジューロフとフライト・エンジニアのミハイル・チューリンは、プログレス5宇宙船をほとんど完全に空にし、新しい補給品をISS内に収納しました。
プログレス補給船がISSへ到着したことにより、ロシア語で桟橋を意味する「ピアース」と名付けられたISSの次のモジュールであるロシアのドッキングコンパートメントを、来月ISSに向けて打ち上げる準備が整いました。このドッキングコンパートメントは、打上げ2日後に「ズヴェズダ」の地球側のドッキングポートに自動的にドッキングし、将来ISSを訪れるロシアの宇宙船が使うドッキングポートの1つとして使うことができるようになります。
ISSの滞在クルーは、最近のシャトルミッションSTS-105で運ばれた荷物の開梱作業も行っています。彼らは、VOA(Volatile Organic
Analyzer:揮発性有機物分析器)を今週取り付けました。これは来週起動される予定です。VOAは、ISS内の空気サンプルを取得して汚染物質や有害物質を検出したり、識別するよう設計された機器です。ヒューストンのミッションコントロールセンターでは、VOAに周辺の空気サンプルを毎日取得するよう指示する予定です。第3次長期滞在クルーにより、ISS内の様々な場所から空気サンプルを取得することもできます。
「ズヴェズダ」サービスモジュール内に8個設置されているバッテリの1個に関係する電圧変換装置の1つは、最近トラブルを抱えていましたが、今週、無事に交換されました。「ズヴェズダ」内の全てのシステムは正常に動作しています。
第3次長期滞在クルーは、新しいプログレス補給船に関連する作業のほか、各種の科学研究の面倒も見ています。人体研究(HRF: Human Research
Facility)ラック以外の研究については、地上からはアラバマ州ハンツビルのNASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターで管理しています。HRFについてはヒューストンのジョンソン宇宙センター内テレサイエンス支援センターで管理しています。ISSで実施される科学研究の詳細については次のウェブサイトをご覧ください。
http://www.scipoc.msfc.nasa.gov
ISSは、平均高度240マイル(約385km)で地球を周回しています。次のNASAステータスレポートは9月5日(水)、あるいは何かイベントが発生した際に発行する予定です。
出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2001/iss01-26.html
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