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国際宇宙ステーション・ ステータスレポート#01-21
スペースシャトル計画と国際宇宙ステーション(ISS)計画のマネージャーたちが、ISSに向かうアトランティス号(STS-104)の打上げ予定日を公式に決定しようとしている一方、第2次長期滞在クルーはISSのロボットアームのテストを引き続き行い、このロボットアームの最初の公式な作業である、ユニティへのエアロック取付けの準備をしています。 木曜日にケネディ宇宙センターで行われる予定の飛行準備審査会(FRR)では、アトランティス号を、米国中部夏時間7月12日午前4時4分(日本時間7月12日午後6時4分 )に打上げるという結論に至るものと予想されています。軌道上でのロボットアームのテスト結果にもよりますが、アトランティス号は新しくISSに取り付ける部品を搭載して、7月13日の夜(同14日の朝)にISSに到着する予定です。スペースシャトルを介在させずにISSから、米国の宇宙服又はロシアのオーラン宇宙服を使用して船外活動を実施するためには、このエアロックは必要で不可欠なものです。 このエアロックを取り付けるとISSの体積は1,200立方フィート(約34立方メートル)増加して約12,000立方フィート(約340立方メートル)になります。NASAのマーシャル宇宙飛行センターでボーイング社が製作した重量約6.5トンのエアロックは、去る4月のミッションでISSに取り付けられたカナダ製のロボットアーム「カナダアーム2」を使わなければ、取り付けることができません。 カナダアーム2は取り付け以来、軌道上であらゆる角度から点検されてきました。点検に際し、いくつかの問題点が発生したため打上げが延期されましたが、それらは解決し、この数週間は問題なく作動しています。最も深刻なのは肩のピッチ方向の関節のバックアップ系の通信障害でしたが、これが再発した場合ロボットアームの電子装置に問題点を無視するように指示するプログラムをISSのコンピュータに組み込みましたので、同じ問題が再発しても解決することができます。 NASAとカナダ宇宙庁およびロボティクス関連の契約先であるMDロボティクス社の技術者たちがあらゆる角度から点検した結果、カナダアーム2の肩のピッチ方向関節とカナダアーム2のメインコンピュータのコマンド送出ユニット間の通信障害は、関節の電子装置のコンピュータチップの間欠的不具合が原因であり、関節自体の問題ではないとの結論に至りました。 第2次長期滞在クルーのフライト・エンジニアのジム・ヴォスとスーザン・ヘルムズは、先週のリハーサルに続き木曜日にも、エアロック取付けのリハーサルを実施する予定です。 STS-104のクルーは、打ち上げ前にはいつも行われるカウントダウンリハーサルに参加するためフロリダのケネディ宇宙センターにいます。リハーサルは金曜日に終了する予定です。 今週は、第2次長期滞在クルーのコマンダーであるユーリー・ウサチェフとヴォス、それにヘルムズは、25時間以上の実験作業が計画されており、多方面にわたる科学実験を引き続き行いました。人体研究(HRF)ラック以外の研究活動はアラバマ州NASAマーシャル宇宙飛行センターのペイロード運用センターから監視されています。人体研究(HRF)ラックは、ヒューストンのジョンソン宇宙センター内テレサイエンス支援センターからモニタされコントロールされています。ISSで実行中の研究活動の詳細については次のウェブサイトをご覧ください。
ISSは約240マイル(385km)の高度を周回しています。次のステータスレポートは7月5日(木)に発行する予定です。
出典: http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2001/iss01-21.html
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