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国際宇宙ステーション・ ステータスレポート#01-15 ザーリャの地球側のドッキングポートにはソユーズ宇宙船がすでに結合しています。プログレス補給船の到着は、3週間後にSTS-104の5人のクルーを乗せてスペースシャトルアトランティス号が到着するための準備の一環です。STS-104では大きなエアロックをISSに取り付ける予定で、これでISS組立の第2フェーズが完了することになります。 プログレス補給船の到着を待つ間の5月21日月曜日に、ヴォスとヘルムズはカナダ製のISS用ロボットアームを動かして、先週実施した機能点検の際に冗長系のソフトウエアで時々発生した問題点の原因を究明するための追加データを収集しました。今回のテストでは先週実施した作業の一部を繰り返してみましたが、冗長系は問題なく作動しました。ロボットアームの作業をする傍ら、ウサチェフはプログレス補給船の到着に備えて、ISSの自動および手動の両ドッキングシステムを点検しました。 木曜日に予定している、エアロックを取り付けるときのロボットアームの動きを通して行うリハーサルの準備は整っています。ユニティ上のエアロック取り付け場所にはスペースシャトルのロボットアームは届かないので、この取付作業はISSのロボットアームによるしか方法がありません。その準備として木曜日のリハーサルではロボットアームでエアロックを把持しているものとして、6月の本番のときと同じ動きをさせる予定です。このリハーサルではロボットアームの運用性を評価するだけではなく、冗長系のソフトウエアとハードウエアの評価もおこないます。主系については2週間前にすでに問題なくテストされています。 今週のテストがうまくいけば、金曜日に予定しているISSミッション管理チーム(IMMT)の会議で、ロボットアーム上に取り付けてあるコンピュータ(ACU)の1つを交換する必要があるか再検討することになります。もし交換することになればその作業は、ズヴェズダの移送チャンバ(transfer compartment)内でドッキングコーンの移設作業をおこなうために6月8日に予定されている船内で行われる宇宙遊泳作業(EVA)に追加することになります。本年8月末から9月始め頃にロシアのドッキング・コンパートメントをISSに取り付ける際、このドッキングコーンがその結合場所となる予定です。 軌道上での活動と並行してスペースシャトル「アトランティス」号も、6月14日午後3時(同6月15日午前5時)過ぎの打上げに向けて準備が進められています。来週、アトランティス号はケネディ宇宙センターの射点に移動する予定です。 科学研究活動は、引き続き行われています。人体研究(HRF)ラックは、NASAジョンソン宇宙センターのテレサイエンス・サポート・センター(TSC)でモニタされ、コントロールされています。また、他のISS内の実験装置(ペイロード)は、アラバマ州ハンツビルのNASAマーシャル宇宙飛行センター内のペイロード運用センターで管理されています。ISSで実行中の研究活動の詳細については次のウェブサイトをご覧ください。 http://www.scipoc.msfc.nasa.gov 第2次長期滞在クルーの状況説明(status briefing)が5月25日(金)午後1時(同5月26日(土)午前3時)からNASATVで放送される予定です。NASAの複数のセンタからの質疑応答が行われます。 ISSは、250マイル(約401km)の高度で良好に運用されています。次のステータスレポートは、5月30日に発行する予定です。
出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2001/iss01-15.html
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