国際宇宙ステーション・ ステータスレポート#01-07
ロシアの無人のプログレス補給船が、約1トンの燃料、食料、11月から国際宇宙ステーション(ISS)で暮らしているクルーや、あと2週間でこのクルーと交替するクルーの私物を搭載して、今朝早く(日本時間夕刻)ISSに結合しました。 第1次長期滞在クルーのコマンダーのビル・シェパード、パイロットのユーリ・ギドゼンコ、フライト・エンジニアのセルゲイ・クリカレフがズヴェズダから見守る中、プログレス補給船は中央アジアの上空を飛行中の米国中部標準時間2月28日午前3時50分(日本時間2月28日午後6時50分)にズヴェズダ後部のドッキングポートに自動的に結合しました。去る11月のプログレス補給船のドッキングのときは自動ドッキングシステムに不具合が生じたため手動操作に切り替えましたが、今回はスムーズに行われました。先週の土曜日には、ギドゼンコがソユーズ宇宙船を操縦してこのズヴェズダ後部のドッキングポートから分離し、ザーリャの地球側のドッキングポートに移動して、本日結合したプログレス補給船のために場所を空けていました。 ドッキングから2時間後、クルーはハッチを開き、荷下ろしを開始しました。積み荷は衣服、予備の部品、第1次長期滞在クルーのシェパード、ギドゼンコ、クリカレフや、来週の木曜日にスペースシャトル・ディスカバリー号で打ち上げられてISSでの滞在を開始する予定の、第2次長期滞在クルーのコマンダーのユーリ・ウサチェフ、ジム・ヴォス、スーザン・ヘルムズらが使用するコンピュータや事務用品などです。第1次長期滞在クルーはディスカバリー号で3月20日に帰還し、4ヶ月以上に及ぶ軌道上での生活を終える予定です。 昨日遅くにNASAのマネージャーたちは、STS-102ミッションでのディスカバリー号のISSへ向けての打上げを、3月8日と正式に設定しました。このミッションは第2次長期滞在クルーを運ぶ他、船外活動を2回実施したり、イタリアが製作した補給モジュールのレオナルドに補給品や予備の部品や装置などを搭載して運ぶなどして、米国の実験棟デスティニーの整備作業を引き続き行うことにしています。ISSに初めて設置する科学研究用のラックもレオナルドからデスティニーに搬入されます。この人体研究(HRF: Human Research Facility)ラックは、無重量に対する人体の反応の研究などを実施するものです。 ISSは235マイル(約378km)の高度の軌道にあり、良好な状態で地球を周回しています。この次のステータスレポートは、ディスカバリー号の打ち上げ後に発行されるSTS-102の最初のステータスレポートとして発行する予定です。 出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2001/iss01-07.html
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