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国際宇宙ステーション・ステータスレポート#01-05 シャトルが発射台に戻ったのに引き続き、米国の実験棟デスティニーが火曜日にペイロードベイ(貨物室)に搭載され、飛行に備えて昨夜ペイロードベイのドアが閉じられました。アトランティス号の打上げは、これまでどおり米国東部標準時間2月7日午後6時11分(日本時間2月8日午前8時11分)と予定されています。STS-98のクルー、コマンダーのケン・コックレル、パイロットのマーク・ポランスキー、ミッションスペシャリストのトム・ジョーンズ、マーシャ・アイビンス、そしてボブ・カービームは日曜日の午後ケネディ宇宙センターに移動し、当日午後10時(同2月5日正午)にカウントダウンを開始する予定です。 一方ISSでは、第1次長期滞在クルーのコマンダー、ビル・シェパード、パイロットのユーリ・ギドゼンコ、フライト・エンジニアのセルゲイ・クリカレフが、シャトルの到着に備えるかたわら、運動や船内の片づけなどの日課を行いました。 振動測定実験の不具合は、ビル・シェパードが実験装置(MACE)の機能を回復させたことで先週末に解決しました。実験装置は順調に動作しているようで、当初予定されていたこの実験項目をクルーの長期計画の中に挿入するために、クルーの時間割を検討しているところです。この実験は、もともとシャトルの実験装置として搭載されたものであり、宇宙船内での通常の活動が、振動に敏感な実験に及ぼす影響を調査するために、微少な振動を測定しようとするものです。 フライト・コントローラたちは米国の大きな太陽電池パドルの向きを意図的に変化させて、ISSの外部の電荷を測定する実験をしようと計画しています。この実験により太陽電池パドルの向きと発生し得る放電の回数を関連づけることができるのではないかと期待されています。ISSのプラズマ発生装置(Plasma Contactor Unit)は放電を生じないようにするために設計されたものです。今回の実験はさらに情報を収集して技術モデルの評価や将来の計画の改良に役立てようとするものです。 さらに、クルーとフライト・コントローラはシャトル打上げの2日後に予定されている、シャトルとISSのドッキングのリハーサルを実施する予定です。STS-98のミッション期間中の主要な活動の予定は次のとおりです。
クルーとフライト・コントローラの作業計画にはアトランティス号がドッキングする際のISS側の作業を含みます。 ISSの状態は良好であり、平均230マイル(約379km)の高度で地球を周回しています。この次のステータスレポートはアトランティス号の打上げ後に、STS-98ミッションコントロールセンターのステータスレポートとして発行する予定です。
出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2001/iss01-05.html
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