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国際宇宙ステーション・ステータスレポート#01-01
シャトルによる次の組み立て飛行の打上げ準備も一段と活気を帯びる中、国際宇宙ステーション(ISS)のクルーは本日、宇宙での10週間目に入りました。 今週はコマンダーのビル・シェパード、パイロットのユーリ・ギドゼンコ、フライトエンジニアのセルゲイ・クリカレフは生物医学実験や工学実験、ステーションのシステムのメンテナンス、体操などを実施しました。そしてISSでの滞在も予定の半ばを過ぎましたが全てが順調と報告しています。 ロシアのフライトコントローラからはズヴェズダのバッテリ3に若干の技術的問題があると指摘されています。このバッテリは一時的に使用を中止し、このバッテリから居住区画内のパネルの裏側にある電流変換ユニットへとつながるコネクタのピンを、クリカレフがチェックしました。このバッテリは電流が僅かに減少しましたが、ステーションの運用には影響はありません。ズヴェズダとザーリャのその他のバッテリは全て、ユニティの上に取り付けた米国のP6太陽電池パドルから電力の供給を受けて正常に作動しています。この米国の巨大な太陽電池パドルは全てのステーションシステムの運用に十分な電力を供給しています。 地球との角度の関係で今週はロシアの太陽電池パドルに太陽光が斜めにさしているので、ロシアのコントローラは電力節減のためにズヴェズダの酸素発生装置エレクトロンの出力を減少させることにしました。ズヴェズダとザーリャの太陽電池パドルに対する太陽光線の角度条件が好転してエレクトロンがフル稼働に戻る金曜日までの酸素発生量を確保するために、本日と明日1、2個の固体燃料酸素発生キャニスターを使用する予定です。ISSの環境維持システムは正常に稼働しています。 今週の後半にISSの3名のクルーは、米国の実験棟デスティニーをISSに運ぶアトランティス号の飛行計画のレビューを行う予定です。デスティニーは今後数年間のISS上での科学研究の中核となるものです。本日アトランティス号はケネディ宇宙センターの39-A発射台に運ばれました。ここで最終打上げ準備作業を行ない、約3週間後には2001年の最初のシャトル飛行として飛立つ予定です。 アトランティス号の5名の宇宙飛行士、コマンダーのケン・コックレル、パイロットのマーク・ポランスキー、ミッションスペシャリストのボブ・カービーム、マーシャ・アイビンス、そしてトム・ジョーンズは、今週後半にケネディ宇宙センターでカウントダウンの最終リハーサルを行います。その最後として土曜日の朝、シャトルにクルーが乗込んでの打上げカウントダウンシミュレーションを行う予定です。 デスティニーをISSに運ぶアトランティス号の打上げは、1月19日以降と予定されています。来週NASAのシャトルマネージャーとISSマネージャーは、いつものとおり打上げ準備審査会を開催し、打上げ予定日を確定することにしています。 ISSの状態は良好であり、90分毎に230マイル(約379km)の高度で地球を周回しています。 この次のステータスレポートは1月10日(水)(同1月11日(木))に、あるいは状況によっては早目に発行する予定です。
出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2001/iss01-01.html
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