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国際宇宙ステーション・ステータスレポート#00-63
ロシアの無人のプログレス補給船が国際宇宙ステーション(ISS)から分離して待機軌道に移されて以来3週間以上が経過しましたが、今朝(日本時間12月26日夜)手動操縦によりISSに再度結合し、第1次長期滞在クルーが廃棄物の入れ物および燃料タンクとして利用することになりました。 パイロットのユーリ・ギドゼンコが、ズヴェズダの制御パネルから7.5トンのプログレス補給船を誘導し、ロシアとモンゴルの国境の南、モンゴルの北西部上空を飛行中の米国中部標準時間12月26日午前5時03分(日本時間12月26日午後8時03分)に、ザーリャの地球側のドッキングポートに無事ドッキングさせました。 プログレス補給船は11月16日に打ち上げられ、11月18日に自動ドッキングシステムであるKURSに不具合が発生したためにギドゼンコが手動操縦でドッキングさせました。その後12月1日に分離して待機軌道に移動させ、失敗の原因となったソフトウエアの不具合をロシアのフライトコントローラが修正していました。 コマンダーのビル・シェパードとフライトエンジニアのセルゲイ・クリカレフが見守る中、ギドゼンコが200mまで近づいたプログレス補給船を巧みに操縦し、再ドッキングさせました。これによりISSのクルーは廃棄物の保管場所を手に入れ、またプログレスに残っている燃料を利用することができることになりました。来月スペースシャトルアトランティス号がSTS-98ミッションで米国の実験棟を搭載して打ち上がりますが、この打ち上げの翌日にプログレス補給船を切り離すまでに軌道や姿勢の制御が必要になれば、この燃料を利用することができます。 再ドッキング後2時間以内にクリカレフはプログレス補給船とザーリャ間の気圧差をなくしてハッチを開き、クルーはプログレスのシステムを停止させました。ISSのシステムは全て正常に稼働しています。 クルーは今週はプログレス補給船から荷物を取り出したり、地球に持ち帰って分析するために自動ドッキングシステムのKURSを取り外したり、生物医学実験をしたり、1月に予定されているシャトル飛行の飛行計画を確認したりして過す予定です。 先週末クルーは、家族と話したり、プレゼントを開いたり、NASAのダニエル・ゴールディン長官からクリスマスの挨拶を受けたりして、静かなクリスマスを過しました。彼ら3名は宇宙で56日目、ISSでは54日目になりますが、新年の週末も軽度の作業や2001年の初めに当っての家族との会話などで穏やかに過すことにしています。 この次のステータスレポートは1月3日(水)(同1月4日(木))に、あるいは状況によっては早目に発行する予定です。
出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2000/iss00-63.html
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