|
||||||
国際宇宙ステーション・ステータスレポート#00-60 国際宇宙ステーション(ISS)の第1次長期滞在クルーは軌道上初の祝日を祝いましたが、今週は各種設備を起動させる作業を継続し、また廃棄する不要品を無人のプログレス補給船に積込む作業を完了しました。 第1次長期滞在クルーのコマンダーであるビル・シェパード、パイロットのユーリ・ギドゼンコ、フライトエンジニアのセルゲイ・クリカレフはステーションの除湿システムやトイレ、トレッドミル(運動器具)の定期点検を行い、プログレス補給船からステーションに酸素を補充しました。ズヴェズダにある4個の換気用のファンのうち、1つの換気ファンの羽根が故障して停止しました。代りの換気ファンはクルーが取付ける予定です。これによる船内環境への影響はありません。 ISSのクルーは、人が居住するISSを初めて訪れるシャトルのクルーを受入れるための準備を続けました。スペースシャトルエンデバー号は、5人のクルーを乗せて米国の大きな太陽電池パドルをISSに運ぶSTS-97ミッションで、米国中部標準時間木曜日午後9時6分(日本時間12月1日(金)午後12時6分)に打ち上げられる予定です。エンデバー号の打上げ準備はケネディ宇宙センターで順調に進んでおり、気象条件も良好で予定時刻に打上げられる見込みです。 エンデバー号の打ち上げから約13時間後に、プログレス補給船はザーリャの地球側のドッキングポートから分離され、ロシアのフライトコントローラにより、ISSから約2500km離れた待機軌道に移される予定です。米国とロシアのマネージャーたちは今後2、3週間かけて、12月末にプログレス補給船とISSの再ドッキングを実施するか、あるいはさらにもう一度ドッキングなしのランデブーを実施するか否かにつき検討する予定です。これは去る11月17日(同11月18日)に試みたISSとの自動ドッキングの際に、プログレス補給船の航法システムで発生した障害の対策として実施したソフトウエアの改修結果をテストすることを目的とするものです。 エンデバー号が土曜日午後2時(同12月3日午前5時)前にISSの新しいドッキングポートにドッキングするための通り道を空けるために、プログレス補給船は金曜日午前10時20分(同12月2日午前1時20分)頃にISSから分離される予定です。クルーは切離しに先立ち本日、プログレス補給船の船外の白黒カメラをテストしましたが、結果は良好でした。 ISSは良好な状態で、高度230マイル(約370km)の軌道を周回しています。STS-97ミッションの状況はNASAテレビで木曜日午後4時(同12月1日午前7時)に開始される予定です。
|