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国際宇宙ステーション・ステータスレポート#00-53 国際宇宙ステーション(ISS)の第1次長期滞在クルーはISSでの最初の一週間が終ろうとしています。今日はISSの酸素の主たる供給源となる装置にケーブルやセンサーを取付ける作業を完了しました。またラップトップコンピュータや通信機器のセットアップ作業を継続しました。 ISSのコマンダーであるビル・シェパードとソユーズのコマンダーのユーリ・ギドゼンコ、そしてフライトコントローラのセルゲイ・クリカレフは、木曜日に稼働を開始する予定のロシア製のエレクトロンシステムに関連する全ての機器は取付けが完了したと報告してきました。エレクトロンシステムは電気分解を応用して酸素を発生する装置で、不要な水素は船外に排出します。ISS内の酸素レベルを適正に維持するために、3人のクルーはこれまで酸素発生キャニスターを、飛行計画どおり一人当り毎日1個ずつ消費していました。 ISS内のエアコンは、空気中の水蒸気を凝縮して余分な水分を取除く装置に水が溜まり過ぎたため自動的に停止していたのですが、クリカレフ宇宙飛行士が復旧させました。この装置は定期的に内部に溜まった水を空にしなければなりません。装置は短時間停止した後に再起動し、現在は正常に作動しています。 ロシアのフライトコントローラは、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地から来週打上げられる、次のプログレス補給船の準備を続けています。プログレス補給船には補給品や予備の部品が搭載されています。打ち上げは米国中部標準時間11月15日夜、午後7時32分(日本時間11月16日午前10時32分)を予定しています。プログレスはザーリャの地球側にあるドッキングポートに、11月17日午後9時07分(同11月18日午後0時07分)にドッキングする予定です。ISSのクルーは、11月30日にSTS-97のエンデバー号が打ち上げられる前に、プログレス補給船の荷下ろしをしておく予定です。STS-97は米国のものとしては最初の、大きな太陽電池パドルをISSに運ぶミッションです。 STS-97のクルーである、コマンダーのブレント・ジェット、パイロットのマイク・ブルームフィールド、ミッションスペシャリストのジョー・タナー、マーク・ガーノー、カルロス・ノリエガは、本日は数時間エンデバー号に搭乗して、3週間後に控える打ち上げのカウントダウン・シミュレーションをしました。 就寝前にシェパード宇宙飛行士はフライトコントローラに、ISSが我家のように感じられてきたと伝えました。明日でクルーは、ISSでの最初の1週間を終了することになります。 ISSは良好な状態で高度237マイル(約381km)の軌道を周回しています。NASA TVの実況放送は今夜11時(同11月9日午後2時)に再開する予定です。また第1次長期滞在クルーの次のステータスレポートは木曜日の午後(同金曜日の午前)に、又は必要に応じて発行する予定です。
出典: http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2000/iss00-53.html
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