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国際宇宙ステーションNASAステータスレポート

国際宇宙ステーション・ステータスレポート#00-52
第1次長期滞在クルー

2000年11月7日(火)午後4時 (米国中部標準時間)
2000年11月8日(火)午前7時 (日本時間)

 

第1次長期滞在クルーは10月31日の打ち上げから1週間が経過しましたが、本日は国際宇宙ステーション(ISS)の生命維持システムへの電子機器の取付けを完了し、新しく設置したトレッドミル(運動器具)で健康維持のための運動をしました。

第1次長期滞在クルーのコマンダーのビル・シェパード、ソユーズのコマンダー、ユーリ・ギドゼンコ、フライトエンジニアのセルゲイ・クリカレフは、水を電気分解することにより酸素を発生させる、ロシア製エレクトロンシステムへの最後の配線接続が完了したと報告してきました。この装置は今週の木曜日に稼働させる予定で、ISS内での酸素の主たる供給源となるものです。これまで、シェパード、ギドゼンコ、クリカレフの3宇宙飛行士は、ISS内の酸素を適正な水準に保つために、一人当り1日に1個の酸素発生キャニスタを消費してきました。

ギドゼンコとクリカレフ両宇宙飛行士は、ズヴェズダ内に設置されている、TORUと呼ばれているバックアップ用の手動ランデブー・ドッキングシステムへのテレビモニタの取付けを完了しました。TORUシステムは無人のプログレス補給船がISSにドッキングする際、プログレスの自動航法システムに障害が発生した場合にバックアップとして使用するものです。次のプログレス補給船は11月16日に打上げられ、2日後にISSとドッキングする予定です。プログレス補給船の次に打ち上げられる、STS-97のスペースシャトルエンデバー号がISSに新しく取り付けられたドッキングポートにドッキングするのに十分なスペースを確保するために、プログレスはSTS-97の打ち上げ翌日には切り離される予定であるため、ISS滞在クルーは、プログレス補給船の積荷をISS内に搬入する作業を行います。

STS-97のクルーは、コマンダーのブレント・ジェット、パイロットのマイク・ブルームフィールド、ミッションスペシャリストのジョー・タナー、マーク・ガーノー、カルロス・ノリエガですが、今週はケネディ宇宙センターでカウントダウンの最終段階のシミュレーションを行っています。11月30日に打上げが予定されている次のISS組立てミッション(STS-97)のクルーが、打上げ前にフロリダに行くのは、これが最後です。このミッションでは米国製の大きな太陽電池パドルをISSに取付ける予定です。このパドルが取り付けられるとISSは、宇宙開発史上最も発電能力の高い宇宙機となります。

本日の就寝前にシェパード宇宙飛行士はヒューストンのフライトコントローラに、ISSのクルーは宇宙での最初の一週間の作業を終了したので、記念にこれから「ちょっとしたお祝い」をする旨伝えてきました。3人のクルーは米国中部標準時間11月7日午後10時(日本時間11月8日午後1時)頃に起床して、宇宙での作業に取りかかる予定です。

ISSは良好な状態で高度237マイル(約381km)の軌道を周回しています。NASA TVの実況放送は今夜11時(同11月8日午後2時)に再開する予定です。また第1次長期滞在クルーの次のステータスレポートは水曜日の午後(同木曜日の午前)に、又は必要に応じて発行する予定です。

 

出典: http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2000/iss00-52.html

最終更新日:2000年 11月8日

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