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国際宇宙ステーションNASAステータスレポート

国際宇宙ステーションステータスレポート#00-42
2000年 10月26日(木)午後03時(米国中部夏時間)
2000年 10月27日(金)午前05時(日本時間)
ヒューストンのミッション・コントロール・センター

ヒューストンとモスクワのフライトコントローラは、国際宇宙ステーション(ISS)に来週最初の住人が到着して、ISSに生命が吹込まれるための準備をしています。3名の第一次滞在(Expedition 1)クルーは、米国中部標準時間10月31日午前1時53分(日本時間10月31日午後4時53分)にカザフスタンから打上げられる予定です。

打上げ前の10月29日にヒューストンとモスクワの飛行管制室ではクルーがISSとドッキングする際の最終リハーサルを実施する予定です。このリハーサルでは、11月2日(木)午前3時20分(同11月2日(木)午後6時20分)に予定されている実際のドッキング時にISSに送信されるのと同じコマンドをISSに送信します。リハーサル時も実際のドッキングのときもISSはズヴェズダを南側に、ユニティを北側に、そして新しく取付けた与圧結合アダプター3(PMA-3)を太陽方向に向けて、地表面に水平で進行方向に対し機体軸を90度傾けた姿勢に変更されます。現在、ISSはこの姿勢と同様な姿勢をしていますが、Z-1トラス(PMA-3とは反対側)を太陽方向に向けている点が異なっています。これはクルーが到着するまでISSを適正な温度に保つためにとられた姿勢です。

これからの数日間で、ISSに結合しているプログレス補給船に残っている推進剤をザーリャの燃料タンクに移送する予定です。プログレス補給船は現在ズヴェズダの後部ドッキングポートに結合していますが、到着するクルーに場所を譲るため、11月1日(水)にISSから切離される予定です。第一次滞在(Expedition1)のコマンダーのビル・シェパード、ソユーズ・コマンダーのユーリ・ギドゼンコ、それにフライト・エンジニアのセルゲイ・クリカレフを乗せたソユーズ宇宙船は、プログレス補給船が結合していたのと同じズヴェズダの後部ドッキングポートにドッキングする予定です。プログレス補給船は切離された後は、コマンドにより地球の大気圏に突入し、地球へと降下していく途中で破壊されます。

先週ディスカバリー号がISSから離れて以来、ISSの全システムは特に問題はありません。しかし今週初めに(訳注:10月22日の週)、3台あるズヴェズダの飛行制御用コンピュータの一つが自動的にオフラインになるという現象が発生しました。3台の飛行制御コンピュータは同時に同じ機能を果しながら作動し、お互いにバックアップするようになっています。残った2台のコンピュータはオンライン状態のまま良好に作動しています。モスクワにあるロシア側のミッションコントロールセンターでは、当該コンピュータのソフトウエアを解析して問題点を追求するとともに、オンラインに復帰させる時期についても検討しています。ISSは1台のコンピュータでも運用することはできます。第1次長期滞在クルー打上げの実況中継は、NASA TVで10月31日午前1時(同10月31日午後4時)に開始する予定です。

重量81トン、長さ143フィート(約43.6m)のISSは遠地点高度245マイル、近地点高度233マイルの軌道を周回しており、太陽光の条件が良ければ、地上から容易に肉眼で見ることができます。

この次のステータスレポートは10月31日の第1次長期滞在クルーの打上げ後、または必要に応じて発行する予定です。

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2000/iss00-42.html

 

最終更新日:2000年 10月31日

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