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国際宇宙ステーションステータスレポート#00-25 2000年 6月29日(木)午後 3時(米国中部夏時間) 2000年 6月30日(金)午前 5時(日本時間) ヒューストンのミッション・コントロール・センター 米露の国際宇宙ステーション(ISS)計画マネージャーが1週間にわたり総合的に検討した結果、ISSのこの次の構成要素の打上げ日が決まりました。 去る26日(月)にロシア、コロリョフのRSCエネルギア社でNASAとロシアとESAの代表が参加して開催された一般設計審査会で、ロシアのズヴェズダ・サービスモジュールは7月12日の打上げが可能であると認められました。ズヴェズダのコンピュータはESAが開発を担当したものです。 本日29日運用準備審査会がジョンソン宇宙センターで開催されました。ロシアはテレビ会議で参加する中、ズヴェズダも両国の飛行管制官たちも打上げの準備ができていることを確認しました。改良型プロトンロケットによる打上げの予定時刻は今のところ米国東部夏時間7月12日午前0時56分(米国中部夏時間7月11日午後11時56分、日本時間7月12日午後1時56分)とされています。正確な打上げ時刻は来週、バイコヌールでのサービスモジュールの最終チェック後にロシアの飛行管制官により設定される予定です。 7月12日の打上げは、7月5日に実施される改良型プロトンロケットによる2回目の打上げの成否にかかっています。このロケットではロシアの軍事通信衛星が打上げられる予定です。この打上げが成功したら直ちにバイコヌール宇宙基地でズヴェズダに燃料を充填し、列車でプロトンロケットの格納場所に運びます。7月6日にここでプロトンロケットに搭載し、翌7月7日に23番発射台に運ばれる予定です。 一方米露の飛行管制官たちは、ISSがズヴェズダとドッキングするまでの2週間の期間に、ズヴェズダに対し実施する軌道上試験手順と計画の微調整を続けています。この試験ではISSのザーリャモジュールに搭載されている自動ランデブシステムとズヴェズダに搭載されている同様のシステムが、ランデブドッキングの最終段階における両者間の距離とその時の接近率などの航行データを相互に交換することができることを確認します。またズヴェズダの軌道姿勢制御システム、太陽電池パドル、テレメトリ関係の機器などの重要なシステムも、ドッキングの前にテストされます。 ドッキング後72時間以内にズヴェズダ、ザーリャ、ユニティ間のデータの流れが変更される予定です。これにより、ズヴェズダがISSの姿勢制御、軌道変更、通信機能などの主導権を握ることになります。 これらの作業の他にはとくに問題はなく、ISSは正常に運用されています。ISSの軌道高度は245×230マイル(394×371km)で、周期は92分で地球を周回しています。 この次のステータスレポートは7月6日に発行する予定です。 出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2000/iss00-25.html
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