|
||||||
国際宇宙ステーションステータスレポート#00-22 2000年 6月 8日(木)午後 3時(米国中部夏時間) 2000年 6月 9日(金)午前 5時(日本時間) ヒューストンのミッション・コントロール・センター 国際宇宙ステーション(ISS)は特に問題もなく地球を92分で1周しています。 先のSTS-101ミッションでISSは整備され、バッテリの充放電も正常に行われています。 今週はISSに搭載されている手動ドッキングシステムのテストを実施し、地上システムの問題はありましたが、テストは完了しました。同じテストが7月に予定されているズヴェズダ・サービスモジュールの打上げ直前にもう一度実施されます。このTORUと呼ばれているシステムは、ISSとズヴェズダの自動ドッキングがうまくいかなかったときにのみ使用する装置で、今週はこのシステムの角速度センサの検出値が設計どおりであることと、船外のテレビ装置が正常に作動することを確認しました。 自動ドッキングシステム'Kurs'は来週再度テストする予定です。 再来週、ロシアの管制官はザーリャに向けて内部で燃料を移送するコマンドを送信します。ズヴェズダが近づいてきたとき、ザーリャの姿勢制御用ジェットを噴射して最後のランデブを行うわけですが、これはその準備作業です。燃料を移送するための机上での手順試験(ドライラン)は、以前行いました。 ザーリャの10個の煙感知器のうち3個は作動状態に不具合があるので使用していませんが、残りの7個だけでも特に支障はありません。 カザフスタンのバイコヌール宇宙基地では今週プロトンロケットの打上げが成功し、ズヴェズダの打上げに向けて1歩前進しました。この打上げは、フェーズ2と呼ばれる改良された2、3段ロケットエンジンを使用する改良型プロトンロケットの初の打上げで、同じ型のエンジンがズヴェズダの打上げにも使われます。ズヴェズダの打上げは7月10日から12日の間に予定されていますが、その前に今月末か来月始めにもう一度、改良型プロトンロケットの打上げが予定されています。ズヴェズダを打上げるプロトンロケットは、先週末に列車でバイコヌールに到着しました。 米ロ両国のISSのマネージャーが6月26日にモスクワで会合(一般設計審査会(GDR))を開き、ズヴェズダとプロトンロケット、それにフライトコントローラーの準備状況につき最終審査を行います。フライトコントローラーは、ISSの初期の居住区画であり生命維持やコマンドコントロール機能を提供するズヴェズダの打上げ支援を担当するエンジニアです。 ISSは現在245×230マイル(394×371km)の軌道上にあります。ISSの軌道高度は先のSTS-101フライト中に平均24マイル(約38km)高くされました。1998年11月の打上げ以来8750回以上地球を周回しています。 お知らせ:この次のステータスレポートは6月15日に発行する予定です。 出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2000/iss00-22.html
|