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国際宇宙ステーションステータスレポート#00-21 2000年 6月 1日(木)午後 3時(米国中部夏時間) 2000年 6月 2日(金)午前 5時(日本時間) ヒューストンのミッション・コントロール・センター STS-101ミッションで若返り、軌道も高くなった国際宇宙ステーション(ISS)は、次回到着予定の与圧された構成要素であるズヴェズダ・サービスモジュールを迎える準備が整い、良好な状態で地球を周回しています。 将来の滞在クルーの1グループのメンバーを交えたクルーが実施したスペースシャトル・アトランティス号でのメンテナンス作業によって、ISSには4基の新しいバッテリとその関連機器、2000ポンド(約900kg)の補給物資や装置などが搬入されました。これらの機材は、今年後半に到着し4ヶ月滞在する予定の第1次長期滞在クルーが快適に暮せるようにするためのものです。 1週間前にアトランティス号がISSから離れた後に発生した問題点といえば、10個の煙感知器の内3個が煙や炎もないのに異常状態を検出しているというくらいです。他の7個の作動状況は良好であり、実際に火災が発生した場合の検出にも問題ありません。 以前から使われていた2基のバッテリに新しく交換したバッテリが加わって、ザーリャ・モジュールは完全に冗長系を回復しており、ズヴェズダ・サービスモジュールの到着を待っています。ズヴェズダはカザフスタンのバイコヌール宇宙基地で全ての試験を終了しました。このモジュールは、先週モスクワを列車で出発した打上げに使われるプロトンロケットが、明日到着するのを待ちかまえています。 ズヴェズダの打上げは7月8日から14日の間に予定されていますが、実際の打上げ日は今月末に決定される予定です。共同プログラム審査会(JPR)と一般設計審査会(GDR)が 6月22と23日にモスクワで開催され、計画実行上の問題点を討議し、ズヴェズダ打上げの最終準備状況を確認する予定です。 現在のISSの軌道は遠地点と近地点高度がそれぞれ245マイルと230マイル(394x371km)です。軌道高度は先のSTS-101ミッション中に平均24マイル(約38km)高くされています。本日の時点でISSは1998年11月以来地球を8750回以上周回しています。 お知らせ:この次のステータスレポートは6月8日に発行する予定です。 出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2000/iss00-21.html
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