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国際宇宙ステーションNASAステータスレポート

国際宇宙ステーションステータスレポート#00-15
2000年 4月 13日(木)午後 0時(米国中部夏時間)
2000年 4月 14日(金)午前 2時(日本時間)
ヒューストンのミッション・コントロール・センター

 国際宇宙ステーション(ISS)はヒューストンとモスクワの飛行管制官達が継続して監視していますが、特に大きな問題はありません。管制官達は間もなく、ザーリャモジュールの機能を維持するための機材を運んで来るスペースシャトル・アトランティス号到着の準備に取り掛かります。そして組立順序ではこの次に取り付けるモジュールであるズヴェズダ・サービスモジュールが到着するのを待ち受けることになります。

 アトランティス号によるSTS-101ミッションの打上げは米国東部夏時間4月24日午後4時15分(日本時間4月25日午前5時15分)頃に予定されています。このミッションは、ザーリャモジュールの電力システムの機能を完全に回復し、ズヴェズダが7月に到着する準備としてISSの軌道高度を上昇させておくことを主たる目的としています。

 米国フロリダ州のケネディ宇宙センターではオービターのパワー・ドライブユニット(油圧の異常が検出されていました)の交換が終了しました。交換した部品はコロンビア号から取り外したものですが、このユニットが正常に作動していることを確認するため、今後数日間のテストを実施します。今のところ4月24日の打上げへの影響はないとされています。

 さて、地球の反対側のロシアとカザフスタンでは、プロトンロケットでズヴェズダを打ち上げる準備が行われています。プロトンは今モスクワのフルニチェフ宇宙センターの製造工場で組立が行われています。組立作業は5月中旬に完成し、その2週間後にバイコヌールの宇宙基地に運ばれる予定です。

 射場ではズヴェズダ・サービスモジュールがプロトンの到着を待ち受けています。ズヴェズダは生命維持システムを搭載し、組立の初期の期間には、居住空間として使用され、ISSへのコマンド・コントロールを実行し、空気抵抗の影響で低下する軌道高度を上昇させる役割を果たします。ズヴェズダの打上げは7月8日から14日の間に予定されています。

 STS-101のクルーはコマンダーのジム・ハルセル、パイロットのスコット・ホロウィッツ、そしてメアリー・エレン・ウェーバー、ジェフ・ウイリアムズ、ジム・ヴォス、スーザン・ヘルメス、ユーリ・ウサチェフの5名のミッションスペシャリストから構成されます。7名のクルーメンバーは、4月17日月曜日に感染予防のための隔離に入る前に、今週ジョンソン宇宙センターで最終医学検査を受け、締めくくりの訓練を行います。そして打ちげ3日前の4月21日金曜日にはフロリダに移動し、打上げ前の準備に掛かります。

 現在ISSは遠地点231マイル(372km)近地点214マイル(344km)の軌道を周回しており、軌道高度は毎週約1から1.5マイル(約1.6から2.4km)づつ低くなっています。ISSとドッキングしている間にアトランティス号の軌道制御用エンジンにより軌道を19マイル(約30km)ほど上昇させます。実際にどの位上昇させるかは、7月に予定されているズヴェズダとのランデブに都合のよいように設定します。本日(4月13日)正午までにISSは1998年11月以来地球を7970周以上周回しています。

 次のステータスレポートは4月20日木曜日に発行する予定です。


出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2000/iss00-15.html


最終更新日:2000年 4月 17日

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