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国際宇宙ステーションNASAステータスレポート

国際宇宙ステーションステータスレポート#00-13
2000年 3月 30日(木)午後12時(米国中部標準時間)
2000年 3月 31日(金)午前 3時(日本時間)
ヒューストンのミッション・コントロール・センター

 国際宇宙ステーション(ISS)へのスペースシャトルによる次の飛行は、米国東部夏時間の4月24日午後4時15分頃に打ち上げることにきまりました。このミッションでは、ザーリャモジュールの寿命を伸ばすための保守作業、将来の滞在クルーが使用する補給品の運搬などを行います。

 4月24日の打ち上げは1年半におよぶ改修作業を済ませたアトランティス号によるもので、打上げ2日後には軌道上の宇宙ステーションにドッキングします。これはアトランティス号にとっては、1997年9月にSTS-86でロシアのミール宇宙ステーションに到着して以来のドッキングになります。アトランティス号のオービターと外部燃料タンクそれに固体ロケットブースターは組み合わされた状態で、先週土曜日に射点に移動しました。またスペースハブ・ダブルモジュールはペイロードベイに今週前半に搭載されました。7名の宇宙飛行士が参加するカウントダウンテストは打上げ当日の作業を確認するもので、来週木曜日と金曜日(4月6、7日)に実施の予定です。

 (アトランティス号によるSTS-101のクルーの内3名は2回目の宇宙ステーション滞在クルーですが、)今回の飛行は、宇宙ステーションでの初期のクルーの下見だけではなく、ズヴェズダ・サービスモジュールが到着するための準備も行います。ズヴェズダはカザフスタンのバイコヌール宇宙基地からロシアのプロトンロケットで7月中旬に打ち上げらる予定です。スーザン・ヘルメス、ジム・ヴォス、ロシアの宇宙飛行士ユーリ・ウサチェフが、ザーリャモジュールの電力システムの機能を回復するための作業を実施します。

 この3名のクルーは来年ISSに滞在する2番目のクルーとして今回の作業の訓練を受けており、短い準備期間でミッションに参加することができることから、今回のミッションのクルーとして選抜されたものです。ヴォス宇宙飛行士はジェフ・ウイリアムズ宇宙飛行士とともに船外活動を行い、ユニティモジュールの動作不良のアンテナを交換したり、ステーションの外壁のロシアのクレーンに追加部品を取り付けたりします。また両宇宙飛行士は米国の小型クレーンが所定の場所にきちんと取り付けてあるかもチェックします。

 軌道上のISSを構成する2つのモジュール(ユニティとザーリャ)は、良好に運用されています。フライトコントローラは、現在電力系の管理に注意して運用を行っています。ズヴェスダーとランデブ・ドッキングするときに使用するためザーリャに搭載されている自動ドッキングシステムは、数ヶ月かけて何回か実施してきたテストの結果、良好に作動することが確認されました。このシステムはクルスと呼ばれますが、2つのシステムによる冗長構成になっており、本番でどちらをメインのシステムとして使用するかを取り決めようとしているところです。ドッキングの最終段階におけるステーションの電力と通信システムの管理手順についても、準備が進められています。

 本日早朝カリフォルニアの砂漠で、ISSからのクルー緊急帰還機の4回目の試験が実施されました。この試験機X-38はNASAのB-52の翼から切り離されて降下し、最後は巨大なパラフォイル・パラシュートにより着地しました。次回の試験は、NASAのドライデン飛行研究センターで今年の夏行われる予定です。

 ISSは特に大きな問題もなく、遠地点232マイル(373km)近地点217マイル(349km)の軌道を92分で周回しています。

次のステータスレポートは特にイベントがなければ、4月6日(木)に発行する予定です。


出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/issreports/2000/iss00-13.html


最終更新日:2000年 3月 31日

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