国際宇宙ステーションステータスレポート#00-11
2000年 3月 16日(木)午後 2時(米国中部標準時間)
2000年 3月 17日(金)午前 5時(日本時間)
国際宇宙ステーション(ISS)の飛行管制官は今週、ステーションが来月のスペースシャトル・アトランティス号とのドッキングと、7月のズヴェズダモジュール到着の際に対応できるかの評価試験を行いました。
今週の火曜日には、ザーリャに搭載してある軌道・姿勢制御システムの作動状況を評価するための、ドッキング姿勢試験を実施しました。このシステムはランデブ、ドッキングのときの、ISSへのスラスタ制御コマンドに関わる電子装置を有する装置です。
アトランティス号の到着に先立ってステーションがとる姿勢の評価を行う他、管制官達は、ステーションに搭載されているクルスという名の自動ドッキングシステムの追加テストも行いました。このシステムはステーションの居住区画となるズヴェズダモジュールとISSのランデブ、ドッキングを行うものです。テスト結果はまだ評価中ですがあらゆる兆候から、このシステムは正常でISSの新しいモジュールが到着するための備えはできているものと判断されます。
ズヴェスダーはこれまでどおり、7月8日から14日の間にプロトンロケットで打ち上げる予定です。この期間中のどの日に打ち上げるかは打上げの約1ヶ月前に決定します。
ISSのその他の運用状況は正常です。バッテリの活性化作業(サイクリング)を継続した結果、一部のバッテリとその関連機器を交換修理するというアトランティス号のミッションの時に、十分な電力を供給することができます。STS-101ミッションは4月の中旬に打上げが予定されています。このミッションでは物資を補給するとともに、ステーションの電力システムに完全な冗長性を回復させる作業を行います。
アトランティス号は整備が完了したので、今夜シャトル組立て棟(VAB)に移動し、ここで固体ロケットブースターおよび外部燃料タンクと結合されます。来週は海沿いの射点に移動し、4月に予定されているISSに向けての打上げに備えます。
ISSは遠地点高度232マイル(約373km)近地点高度223マイル(約359km)の軌道を周回しています。1998年11月のザーリャの打上げ以来、7555回以上地球を周回しました。
この次のステータスレポートはISSの軌道上での活動を改訂する内容で3月23日(木)に発行する予定ですが、何かイベントが発生したときにも発行します。
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