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国際宇宙ステーションNASAステータスレポート

国際宇宙ステーションステータスレポート#00-10
2000年 3月 9日(木)午前11時(米国中部標準時間)
2000年 3月10日(金)午前2時(日本時間)
ヒューストンのミッション・コントロール・センター

 国際宇宙ステーション(ISS)はヒューストンやモスクワの飛行管制官達を煩わせるような大きな問題もなく、良好な状態で地球を周回しています。

 両飛行管制チームにとっては、来月実施されるスペースシャトル・アトランティス号による約1年ぶりのISSへのシャトル飛行となるSTS-101ミッションの準備作業が関心事です。米国人宇宙飛行士6名とロシアのベテラン宇宙飛行士1名が6日間にわたりISSとドッキングし、ユニティやザーリャ・モジュールの保全作業を実施し、また何トンもの補給物資を搬入します。これらの物資は今年末に長期滞在を開始するISSの住人達が使用するためのものです。

 アトランティス号は、1年半におよんだ大規模な改修後の初飛行の準備が終わろうとしています。オービター整備棟(OPF)からシャトル組立棟(VAB)への移動は3月16日以降、打上げは4月の中旬頃の予定です。マネジャー達は明日(3月10日)開催される、オービター搬出審査会(ORR)の場でアトランティス号の打上げ日について討議することにしています。

 一方、ISSではザーリャに搭載したバッテリの活性化作業が行われており、ミッション活動に必要な電力が供給されています。現在のところ、ユニティモジュールの必要とする電力は430ワットです。ザーリャのバッテリ1はSTS-101のミッションで関連する電子機器とともに交換することになっているため、現在は完全放電状態にしてあり、アトランティスのクルーが到着するまでに再び使用する予定はありません。バッテリ2は、充放電を制御するバッテリ電流変換器(ロシアの略称ではPTAB)が数週間前に故障して以来、電力システムから外されています。この機器もやはりSTS-101の際に交換する予定です。シャトルによる保守作業が行われるまでの間バッテリをどのように管理するか、米ロ両国のマネジャー達が引き続き検討しています。

 米国時間3月13日(月)の夜遅くにロシアの飛行管制官が、来月アトランティス号とドッキングするときのISSの向きをシミュレートするため、ISSの姿勢を変更します。その後で、ザーリャのクルス(Kurs)自動ドッキングシステムの最終試験を行います。クルスはこの夏、バイコヌール宇宙基地から打ち上げられるズヴェズダ(サービスモジュール)に、ステーションが接近してドッキングする最終フェーズで使用されます。試験中はクルスシステムとの電磁干渉を回避するため、ユニティの電波出力は低く押さえる方針です。

 ISSは遠地点高度235マイル(約378km)近地点高度226マイル(約364km)の軌道を周回しています。1998年11月のザーリャの打上げ以来、地球を7,430回以上回りました。



最終更新日:2000年 3月 13日

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