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国際宇宙ステーションステータスレポート#00-09 2000年 3月 2日(木)午後4時(米国中部標準時間) 2000年 3月 3日(金)午前7時(日本時間) ヒューストンのミッション・コントロール・センター 国際宇宙ステーション(ISS)の状態はヒューストンやモスクワの飛行管制官達を煩わせるような大きな問題もなく良好であり、92分で地球を1周しています。 今週の前半、ザーリャに搭載されたテレビカメラの一つを作動させ、ザーリャモジュールの外壁に取り付けてある小型のクレーンを観察しました。このクレーンは計画されていた確実な固定状態(ハード・ドック・ポジション)ではなく、柔軟な固定状態(ソフト・ドック・ポジション)に設置されていることが判っています。 このクレーンは、取り付け位置から外れてISSの安全上の問題を提起するようなことはないとされてはいるのですが、やはりワークサイト・インタフェースと呼ばれる取付け位置に取付けておきたいわけです。この次にシャトルのクルーがISSを訪れる際、ジム・ヴォスとジェフ・ウイリアムス両宇宙飛行士は、他の作業を行う前に、このクレーンを設置し直すことになっています。 ザーリャのバッテリのサイクリング(活性化作業)は継続されており、運用には十分な電力が提供されています。現在ユニティモジュールで必要とする電力は430ワットです。 一方スペースシャトル・アトランティス号は大規模な改修も終わろうとしており、1年半ぶりに飛行ができるようになります。オービターのペイロードベイ・ドアを3月6日の月曜日に閉じて、3月13日には組立て棟(VAB)へと移動する予定です。打上げ予定日は依然として4月13日以降のままです。シャトルの状況についてはケネディ宇宙センターのウェブサイト http://www-pao.ksc.nasa.gov/kscpao/status/stsstat/2000/months.htm をご覧下さい。 シャトルの準備作業が続く中、ミッション計画担当者達は次の飛行中に実施する物品搬入やメンテナンス作業の実施計画(タイムライン)を練っています。 ISSは遠地点高度235マイル(378km)近地点高度226マイル(364km)の軌道を周回しています。1998年のザーリャの打上げ以来7320回以上地球を回りました。 この次のステータスレポートは3月9日(木)、または何かイベントが生じた際発行する予定です。
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