国際宇宙ステーションステータスレポート#00-07
2000年 2月 17日(木)午後 1時(米国中部標準時間)
2000年 2月 18日(金)午前 4時(日本時間)
ヒューストンのミッション・コントロール・センター
国際宇宙ステーション(ISS)は良好な状態で軌道を周回しています。今週は自動ドッキングシステムを2度テストしましたが、問題無く終了しました。これは、この夏ズヴェズダ・サービスモジュールとランデブする際に、この装置が正常に作動することを確認しておくために行ったものです。一方スペースシャトルとISSのマネジャーはズヴェズダを最初のステーション滞在クルーのために整備することを目的としてステーションに向かうスペースシャトル・ミッションを、公式に承認しました。
クルスシステムはザーリャに装備されているロシアの自動ドッキングシステムで、サービスモジュール(ズヴェズダ)とランデブし、正確にドッキングするために使用されるものです。このシステムは昨年の12月に自己診断試験を実施した際、ちょっとした問題がありましたが、強い電磁干渉が原因であろうと考えられています。昨日の試験ではシステムは良好に作動しており、STS-101でISSを訪問する際はメンテナンスをしなくてもよいことが再確認されました。
NASAのマネジャー達は本日、サービスモジュールの打上げに続くフライトして、STS-106を承認しました。ISSにドッキングして7名のクルーが1週間滞在し、新たにISSに追加されたズヴェズダ・モジュールに補給物資を搬入したり、ズヴェズダの一部の機器を起動します。
先週ヒューストンとモスクワの飛行管制官達は、バッテリの管理、およびクルス自動ドッキングシステムの試験計画立案とその実施に、多くの時間を費やしました。テストは昨年12月に実施したのと同じ様なものでしたが、今回は2回実施しました。最初はユニティモジュール内の初期通信システムをハイパワーにし、2回目はローパワーで実施しました。このテストは初期通信システムが電磁干渉源となっているのか、それとも電磁干渉とは無関係であるのかをはっきりさせるために実施したものです。
管制官達はステーションの電源であるバッテリの健康状態を評価する作業を続けています。バッテリNo.2は故障していますが、残りの5基のバッテリは完全に使用可能であるか、短時間であれば必要な電力を供給することができる状態です。ISSは6基あるバッテリの内の3基のみで十分に運用することができますが、もし必要であれば電力利用を管理することでさらに少ないバッテリでも運用が可能です。
ISSは遠地点高度240マイル(386km)近地点高度226マイル(364km)の軌道を周回しています。1998年のザーリャの打上げ以来、7105回以上地球を回りました。
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