国際宇宙ステーションステータスレポート#00-06
2000年 2月 11日(金)午前 9時(米国中部標準時間)
2000年 2月 12日(土)午前 0時(日本時間)
ヒューストンのミッション・コントロール・センター
国際宇宙ステーション(ISS)は宇宙で良好に運用されています。地上ではISSのマネジャー達が本日モスクワで、ロシアのプロトンロケットによるズヴェズダサービスモジュールの打上げを、7月8日~14日とすることとしました。ISS管理委員会の方針により、ISSの国際パートナーは公式にここ数週間の内にこの日程を提示され、最終的に承認されることになります。
ヒューストンとモスクワの飛行管制官達は、バッテリNo.1に以前見られたのと同様の圧力異常の兆候を示し始めたバッテリNo.5の管理作業に、このところ多くの時間を割いています。データを分析し、バッテリの状態を検討していますが、現在はまだ電力系に接続してあり、十分に稼働しています。バッテリNo.2のみが不具合のため、4月に予定されているシャトル飛行の際交換されることになっています。ISSは6基のバッテリの内3基で十分運用可能であり、電力を節約すれば2基以下でも大丈夫です。
技術者達はザーリャの外壁に取付けた小型クレーンの位置について吟味しています。STS-96のミッションで、軌道上交換ユニットを移動するためのOTDと呼ばれる小型クレーンを取付けました。取付けが多少ゆるめではあるが、安全に取付けられており、他に損傷をあたえたりすることはないと考えています。ISSへのこの次のシャトルミッションで実施される船外活動の際に、このクレーンと関係のある作業を追加することが必要か否か、さらに検討しているところです。
ザーリャに搭載の自動ドッキングシステムクルスの再試験が来週後半に予定されています。この試験の結果により、先月の自己診断テストでの不具合が電磁干渉が原因であったか否かを判断します。クルスシステムはISSをズヴェズダとドッキングさせる際に使用します。
一方モスクワではステーションマネジャー達が、ズヴェズダの飛行準備情況を査定する会議が終了しました。ズヴェズダはISSにコマンドコントロール機能および、初期の居住スペースと生命維持機能を提供するものです。総合設計審査会と一般設計審査会の場で、ズヴェズダモジュールの状態は良好でありプロトンロケットによる打上げの準備は完了していると判定されました。プロトンロケットは2段エンジンと3段エンジンが改良され信頼性が向上しています。
ISSは遠地点242マイル(389km)近地点227マイル(365km)の軌道を周回しています。1998年のザーリャの打上げ以来すでに7000回以上地球を周回しています。
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