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国際宇宙ステーションNASAステータスレポート

国際宇宙ステーションステータスレポート#00-04
2000年 1月 27日(木)午後 2時(米国中部標準時間)
2000年 1月 28日(金)午前 5時(日本時間)
ヒューストンのミッション・コントロール・センター

 国際宇宙ステーション(ISS)は良好に軌道上で運用されています。ISSとシャトルのマネジャーは、ズヴェズダ・サービスモジュール打上げ前の4月頃にISSに向けてシャトルを打ち上げる可能性を残しておくことにしました。ズヴェズダはプロトンロケットで打ち上げる計画ですが、ロシア航空宇宙局ではこの計画につき評価中です。

 スペースシャトルとISSのマネジャーは、ズヴェズダの打上げ前にステーションへメンテナンス飛行を行うことを検討していました。ISS計画側からの要請により、シャトルマネジャーは、次のシャトルミッションとしてザーリャとユニティモジュールのメンテナンス飛行を4月13日以降に実施することを承認しました。これまでの計画ではズヴェズダを整備して最初の居住クルーの到着に備えるための飛行が、ズヴェズダの打上げから約30日後に実施されることになっていましたが、全体の打上げ計画とクルーの訓練内容を見直すため、この飛行は延期されることになりました。

 プロトンロケットが10月に失敗したことから調査委員会が結成されました。調査結果がロシアの関係者に報告され、NASAはロシア側からプロトンロケットの失敗の解析結果とプロトンのエンジンの改善方法につき十分な説明を受けました。来月共同審査会(JPR)が開催され、ズヴェズダ・サービスモジュールの打上げ日が選定されます。この打上げ日が設定されてから、NASAは早めのメンテナンス飛行を実施するか否かを決定することになります。

 軌道上ではステーションの電力系は安定した状態を保っています。6基のバッテリの内正常なもの4基と一定の時間をおいて使用可能となる1基を運用して、ステーションの全システムを維持するのに必要な電力を十分供給しています。

 さらに今週はザーリャの太陽電池パネル追尾システムの補助チャネルをテストしましたが、問題はありませんでした。この試験は3時間にわたり実施し、その後主チャネルに切換えました。この試験が正常に行われたことにより、2枚の太陽電池パネルの動きを制御するシステムの冗長性が確認されたことになります。

 ザーリャのクルス自動ドッキングシステムの追試験方法については未だ検討中です。前回の試験では相対速度値の読みに異常な値が見られましたが、他のハードウエアからの電磁干渉か、ユニティモジュールの初期通信システムを経由する電送信号が原因ではないかと考えられていました。さらなる調査活動は必要ですが、クルスのハードウエア自身には問題があるようには見えません。

 ISSは遠地点245マイル(394km)近地点230マイル(370km)の軌道を周回しています。1998年のザーリャの打上げ以来6765回以上地球を回りました。


最終更新日:2000年 1月 28日

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