国際宇宙ステーションステータスレポート#00-03
2000年 1月 20日(木)午前 10時(米国中部標準時間)
2000年 1月 21日(金)午前 1時(日本時間)
ヒューストンのミッション・コントロール・センター
国際宇宙ステーションの状況は良好です。
飛行管制官は引き続きザーリャの6基のバッテリの内4基により電力を管理しています。バッテリNo.1には以前障害が発生しているので、次のシャトルミッション時に交換することになっていますが、現在は充電が終了し電力系に接続されています。他のバッテリも活性化後の再充電が完了しています。
ザーリャのクルス自動ドッキングシステムの2回目の試験が計画されています。前回の試験では電磁干渉が原因と見られる不具合が発生していました。電磁干渉が不具合の有力な原因であるとはいえ、具体的な原因が究明されたわけではありません。この試験は電磁干渉が原因であることを確認するためのもので、クルスシステムを使ってISSとズヴェズダモジュールをドッキングさせる 際には電磁干渉が発生しないようにするための方策を講ずることにしています。
月曜日の早朝、ユニティ結合モジュール内の2つの遠隔電力制御モジュール(Remote Power Controller Module: RPCM)の1つにつき自己診断試験を実施中に一時的な問題が発生しました。これはユニティの各部に電力を配分する装置です。これによる飛行運用への影響はありません。現在原因を究明しているところです。RPCMは全部で4基ありますが、他の2基は組立作業中にシャトルがISSに結合しているときだけ使用されるものです。
一方ISSとシャトル計画のマネジャーは、ズヴェズダ打上げ前にザーリャのメンテナンスを行うシャトル飛行をこの春実施するか否かを、引き続き検討しています。
ズヴェズダを打上げるロシアのプロトンロケットの打上げ計画は検討中となっていますが、間もなく結論が出る予定です。マネジャが2月にモスクワに集まり、最も可能性の高い打ち上げ目標日を決めることにしています。
国際宇宙ステーションは遠地点247マイル(397km)近地点231マイル(372km)の軌道を周回しています。1998年11月のザーリャの打上げ以来すでに6600回以上地球を回っています。
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