国際宇宙ステーションステータスレポート#00-01
2000年 1月 6日(木)午後 1時(米国中部標準時間)
2000年 1月 7日(金)午前 4時(日本時間)
ヒューストンのミッション・コントロール・センター
国際宇宙ステーション(ISS)は特に問題点が報告されることもなく正常な運用状況にあり、90分で地球を一周しながら2000年に入りました。ヒューストンとモスクワの飛行管制官からは先週2000年を迎えるにあたり、ISSのコンピュータへのコマンド作業は、特に2000年問題の影響もなくスムーズに行われたとの報告がありました。
飛行管制官達は引き続きザーリャモジュールのバッテリの充電を管理し、またステーションの他のシステムを監視しています。ステーションはザーリャの6基のバッテリ中4基から供給される電力で運用されているため、電力管理が重点項目となっています。バッテリ1と2は電力系から切り離されています。バッテリ1は必要に応じて使用できるようにしておくため、今後2週間で再充電してバックアップ又はスタンドバイ状態にしておこうという計画が進められています。稼働中のザーリャの4基のバッテリはISS全体に十分な電力を供給しています。
また飛行管制官はザーリャのクルス自動ドッキングシステムの試験が良好であった旨報告しました。クリスマス休暇に入る前に、ザーリャのクルス自動ドッキングシステムに、おそらく電磁干渉が原因で、相対速度の値の表示がもう一つのシステムの示す値と一致しないという現象が見られましたが、この件に関する追加試験が、今年予定されているサービスモジュールの打上げ以前に行われます。このクルスシステムはズヴェズダがカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から打ち上げられてから約2週間後に予定されている、ランデブ、ドッキングの最終段階で使用される予定です。
ISSとスペースシャトル計画の管理者達は、ザーリャの一部のシステムのメンテナンスを行う飛行を、ズヴェズダの打上げに先立ちこの春実施することを検討しています。これが承認されれば、ザーリャのシステムの寿命が延長されると共に、ズヴェスダーの打上げ後この夏に予定されている飛行で行われる作業の一部を、早めに実施することができます。ズヴェズダの次に予定されている2回目のシャトルの飛行は、サービスモジュール、ズヴェズダを整備して、今年後半に予定されている最初の滞在クルーの到着に備えることになっていますが、この春ISSへの上記のメンテナンス飛行を実施するか否かは今月末までに決定される予定です。
国際宇宙ステーションは遠地点246マイル(約396km)近地点234マイル(約375km)の軌道を良好な状態で周回しています。1998年11月の打上げ以来6500回以上軌道を回りました。
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