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国際宇宙ステーションの組立 軌道上の建設現場

 頭上のクレーンが重さ10トンの建設ブロックを所定の位置に精密かつ優雅に動かしていきます。そして作業員達が動き出し、構造物によじ登って、手動で、あるいは、電動工具を使って、各構造物をボルトで固定します。それは、ほとんど、どこの街角でも当たり前に見られる光景ですが、この建設場所は、250マイル(約400km)上空−空気の無い宇宙空間です。そこでは1時間毎に凍り付く温度と、灼熱の温度が交互に繰り返されます。

 この宇宙での建設作業員達は、宇宙飛行士であり、クレーンは新世代の宇宙ロボットであり、超高層ビルは、国際宇宙ステーション(ISS)になります。

宇宙飛行士マーク・リーは、1994年のシャトルミッション時にジェットパック型の「救命胴衣」の試験飛行を行いました。これまでに国際宇宙ステーションの組立の準備として、12回以上のこのような船外活動試験が行われています。
宇宙飛行士マーク・リーは、1994年のシャトルミッション時にジェットパック型の「救命胴衣」の試験飛行を行いました。これまでに国際宇宙ステーションの組立の準備として、12回以上のこのような船外活動試験が行われています。
 5年間かけて建設される約450tのISSを組み立てるためには、地球の周回軌道が日々の建設場所となります。人類は、かつてない規模で地球を離れ始めます。宇宙飛行士達は、宇宙飛行が始まって以来、これまで行ってきた以上の、約2倍もの船外活動を今後5年間で実施する予定です。彼らはシャクトリムシのようなロボットアーム、カナダ製の2本の腕のロボットアーム、さらには、ISSの周りを回り、外観の検査を行うための自由飛行が可能なロボットの目の助けを借ります。ISSの組立が完了するまでに、3種類のロケットで46回の打上げを行い、100個以上の構成要素を打ち上げます。これらは軌道上でボルト締めされたり、留め金をかけたり、配線や配管を接続するなどして、互いに結合されます。

 かってないほどの複雑な作業になるため、NASAは、軌道上での建設作業中に予期せぬ事態に遭遇することも予想しています。しかし、この挑戦に備えて、技術者や宇宙飛行士達は、これまで10年以上にわたり船外活動の試験を通して、手順を入念に練習したり、工具を準備したり、機器を試験するなど、経験を蓄積してきました。1998年から開始され2004年まで行われるISSの組立、艤装、研究のために計37回のスペースシャトル・ミッションが計画されています。この期間中のISSの組立、保全のため、約160日、合計で約960時間(または、1920人・時間)以上の船外活動(EVA)が行われる予定です。1964年にアメリカのジェミニ宇宙船でエド・ホワイト宇宙飛行士が船外に飛び出して、アメリカ初の船外活動を行って以来、NASAは、これまでに約377時間の船外活動を行ってきたに過ぎません。

 16ヶ国の協力によるISSは、最大7人の宇宙飛行士が長期間滞在するための生活空間、科学研究としての場を提供することになります。
ISSでの建設、運用、研究を行うことにより、人類は将来の地球軌道外への旅行に必要な基礎的な経験を手に入れる事になるでしょう。


宇宙での実践的な建設の準備

  ISSを組み立てる複雑さと挑戦を認識して、これまでNASAは10年以上かけて、船外活動に不可欠な機器の試験飛行と開発を精力的に実施してきました。船外活動の訓練の洗練化、あるいは、宇宙飛行士、技術者、飛行管制官による船外活動に関する経験を積んできました。1991年から12回以上の練習とも言える船外活動が、準備の一環としてスペースシャトルの飛行時に実施されました。更に、ハッブル宇宙望遠鏡の2回のミッションを行うことにより、ISSの建設に不可欠な、複雑な作業に備えることができました。実際に船外活動(EVA)を経験した多くの宇宙飛行士達は、ISSの軌道上での組立てが始まる将来の宇宙飛行において、新しい知識をもたらすでしょう。

無重量環境訓練施設(Neutral Buoyancy Laboratory: NBL):船外活動(EVA)のための総合リハーサルの場
無重量環境訓練施設(Neutral Buoyancy Laboratory: NBL):船外活動(EVA)のための総合リハーサルの場
650万ガロン(約2,457万リットル)のNBLのプールは、ISS組立てのためのEVAを訓練する施設です。物や人が浮きも沈みもしない中性浮力を保つことで無重量環境を模擬するものです。1997年、NBLは、巨大なISSの構成要素を設置することができなくなったヒューストンのジョンソン宇宙センター内の小さな施設の代わりの施設として完成しました。長さ202フィート(約61m)、幅102フィート(約31m)、深さ40フィート(約12m)の大きさがありますが、それでもこの新しいプールには組立完成時のISSの全てのモックアップを収容することは出来ません。

1991年、STS-37で飛行試験が行われたCETAカート
1991年、STS-37で飛行試験が行われたCETAカート
  ISSで使用するNASAの船外活動(EVA)機器の飛行試験は、チャレンジャー事故後のスペースシャトルの復帰の後に開始されました。1991年4月に打ち上げられたシャトルのミッション(STS-37)で、ジェリー・ロスとジェイ・アプト宇宙飛行士は、クルーと機器の移送を目的とする設備(CETA: Crew and Equipment Translation Aid)であるカートを試験する船外活動を行いました。CETAカートは、ISSの完成後、フットボール場の長さほどにもなるトラス上を、宇宙飛行士が移動するのを補助する機器です。現在、ISS組立て期間中には、2基のカートの打上げが計画されています。ロス宇宙飛行士は、1998年12月のシャトルミッションSTS-88で、ISSの組立ミッションとして初めての船外活動を行いました。STS-37以降の船外活動では、新しいテザー(命綱)、EVA工具、足場の保持具(フット・レストレイント)、大きな質量物の移動操作、ジェット・パック(ライフジャケット)、宇宙服の機能の強化、ISSで計画されている文字や図形等による表示や工具箱の評価等が行われました。

大型のISSの部品を操作する「クレーン」
大型のISSの部品を操作する「クレーン」
  本格的なISS組立て準備のために、NASAはISSで最初に船外活動を行うクルーとして、STS-88に搭乗するロスとジム・ニューマン宇宙飛行士を1996年8月に発表しました。1997年6月には、ISS組立てのための船外活動を行う5人以上のクルーが指名されました。これにより、最初の6回のシャトルでの組立てミッションのEVAクルーが全て決まりました。彼らの中には、飛行の2年以上前の指名となる者もいるなど、通常よりもかなり早い指名となりました。クルーメンバーの早い指名は、複雑かつクリティカルなミッションでの宇宙飛行士の訓練時間に余裕を持たせることができます。


国際宇宙ステーションでの船外作業
建造中のISSのエアロック
建造中のISSのエアロック
船外活動時時に使用する回転式足場
船外活動時時に使用する回転式足場


  最初の9回のシャトルによる組立てミッション期間は、スペースシャトル無しにはISSでの船外活動(EVA)は行えません。ただし、ロシアのサービスモジュールからロシアの宇宙服を利用してISSでの船外活動を行うことは可能です。アメリカは9回目のスペースシャトル組立てミッション(STS-104)時に、ジョイント・エアロック・モジュ−ルをISSに取り付け、ISSでのアメリカの船外活動ができるようにします。

  ロシアおよびアメリカの宇宙服の両方を使うことができるジョイント・エアロック・モジュールは、ふたつの部分からできています。ひとつはISSから外に出て、船外活動を始める時に使われるクルー・ロック(気密室)と、もうひとつは機器類を保管する機器ロックです。機器ロックは、ジョイント・エアロック・モジュールの圧力を10.2psi(約2/3気圧)に下げたままクルーが一晩過ごす「キャンプ・アウト」の際にも利用されます。この時、ISSの他の部分は通常の海面レベルの大気圧と同じ14.7psi(1気圧)のままにされます。エアロック内における10.2psiでの睡眠により、船外活動クルーの体内に残っている窒素を取り除き、減圧症からクルーの体を守ります。宇宙服内の純粋酸素が4.3psiの圧力まで低下すると、「ベンズ」と呼ばれる減圧症の症状が生じます。ISSのクルーメンバーは14.7psiのキャビン気圧から船外活動を開始することも可能ですが、まず純粋酸素を呼吸し、数時間のプレブリース(予備呼吸)を行います。エアロック内での「キャンプ・アウト」によりクルーが純粋酸素を呼吸しなければならないプレブリース時間は、ほんの数分にまで短縮できます。この手順は、シャトルの船外活動(EVA)で通常使用される手順に類似しています。シャトルでは、EVAの少なくとも1日前にキャビンの圧力を10.2psiに下げています。

 ジョイント・エアロック・モジュールが使用されるようになると、ISSの複雑さが増し、船外活動を行うステーション・クルーの能力を求められるようになるため、船外活動の訓練に関する考え方は変わります。船外活動の作業単位でステーション・クルー・メンバーの訓練を行うよりも、訓練は、EVAの汎用的スキルをもつクルーの養成を目指すようになります。ISSのサイズが大きくなり、より複雑になるため、シャトルミッションの訓練で行われているような、EVAで行う可能性のある全ての緊急事態を想定しての訓練の実施は不可能になります。

軌道上の作業服:国際宇宙ステーション用の宇宙服の機能増強


 ISS建設のための新しい工具や考え方に加えて、船外活動クルーは、機能を増強した宇宙服を使用します。シャトルの宇宙服、または技術的には船外活動ユニット(EMU)と呼ばれる宇宙服は、飛行の前後に地上で熟練した専門家によって、サイズの調整と整備が行えるようにデザインされていますが、ISS上の宇宙飛行士の要求には答えられません。ISS用の宇宙服は軌道上に保管され、最高25回までの船外活動が行えるように認証を受けていますが、それ以前に整備のために地球に回収する必要があります。この宇宙服は、フライト中の他の宇宙飛行士にも合うよう調整でき、ISS上で簡単に清掃ができ、また整備できるようになっています。また、ISSでの組立て作業は、シャトルで行われる船外活動よりもずっと寒い温度の中で行われます。シャトルと違って、ISSではEVA期間中に適度な温度を保てるように、最適な太陽光を取り入れるための姿勢変更はできません。

 ISSの組立や軌道上での使用のために準備された宇宙服の機能の増強箇所は以下の通りです。
  • 簡単に交換できる内部の部品
  • 再使用可能な二酸化炭素除去カートリッジ
  • 異なるクルーメンバーでも調整できる宇宙服のサイズ調整用金属リング
  • 複雑な作業ができるように改良された新しいグローブ
  • 最大5人まで話すことができるよう新しくチャンネル数を増やした無線器
  • 指先のヒーターと宇宙服内の冷却システムの停止機能を付加した宇宙服の保温性の強化
  • 新型のヘルメット取付型スポットライト
  • 事故によって命綱が切れた場合にもISSに戻ることができるSAFER(Simplified Aid For EVA Rescue)と呼ばれる救命胴衣の役割を果たすジェットパック
ISSの組立作業に備えて、宇宙服はより暖かく、またサイズ調整ができるように再設計が行われました。
ISSの組立て作業に備えて、宇宙服はより暖かく、またサイズ調整ができるように再設計が行われました。


新世代の宇宙ロボット

 ISSを建設したり維持するために、船外活動を行う宇宙飛行士達は新世代の宇宙ロボットと共に作業を行うことになります。スペースシャトルのメカニカル・アームと新しいISSのアームは、大きなモジュールとコンポーネントを精密に移動させる宇宙のクレーンであり、また、宇宙飛行士の作業場所を移動させる宇宙のチェリー・ピッカー(アームに取り付けた移動作業台)の働きをします。

 シャトルのカナダ製のメカニカル・アームは、操作するクルーがISSの隅々まで見ることのできる新しいスペース・ビジョン・システム(SVS)を付加して強化されました。過去のスペースシャトル・ミッション(STS-74、STS-80、STS-85)で試験されたこのSVSはビデオ画像を処理し、一連のマークを付けられた操作対象物をラップトップ型コンピュータのディスプレイに表示し、アーム操作時の支援に使われます。これにより、シャトルのアームは視界が遮られていても非常に正確に動かすことができます。このシステムはナンシー・カリー宇宙飛行士が行う最初の組み立てミッション(STS-88)で利用されます。彼女の視界は障害物により部分的にさえぎられますが、最初のISSのコンポーネント(ザーリャ結合モジュール)を2番目のコンポーネント(ユニティ結合用モジュール)に取り付けます。

 またカナダは、新しいISS用のメカニカル・アームの開発を行っています。宇宙ステーション・リモート・マニピュレータ・システム(SSRMS)と呼ばれる、長さ55フィート(約16.7m)のアームは、ISS組立シーケンスの早い段階である2000年に打ち上げられる予定です。ISSのアームはISSの外側をシャクトリ虫のように移動する新しい能力を持っています。ISSの外部に計画的に設置されたPDGF(パワー&データ・グラプル・フィクスチャ)と呼ばれる多くの独特なフィクスチャ(把持部)の1つに片側のアームを固定し、もう片方のアームの端を取り外して別のフィクスチャに固定することによって移動することができるアームです。さらに、最終的には、ISSのアームはISSの長さ350フィート(約107m)のトラスにそって移動する移動サービスシステム(Mobile Servicing System(MSS))プラットホームに乗り、ISSのほとんどの範囲でアームを使用できるようになります。

新世代の宇宙ロボットである、宇宙ステーション・リモート・マニピュレータ・システム(SSRMS)
新世代の宇宙ロボットである、宇宙ステーション・リモート・マニピュレータ・システム(SSRMS)

  さらに、カナダは「デクスター」(特殊目的ロボットアーム)と呼ばれるISS用の新型ロボット・ハンドを開発しており、2002年に打上げを予定しています。このロボット・ハンドは、2つの小型のロボットアームからなり、ISSのメイン・アームの先端に装着して、より複雑な保守作業を行うことができます。

 ISSにはさらに2つの別のロボット・アームが設置されます。欧州宇宙機関(ESA)が開発したヨーロッパ・ロボット・アーム(ERA)はロシアのセグメントを保守するのに利用され、「きぼう」日本実験棟には、きぼうの外部で実験を支援する日本のロボット・アームがあります。メカニカル・アームの他に、ISSで使用されるロボットとしてフリーフライヤー型ロボット・カメラがあります。このプロトタイプは1997年のスペースシャトルミッションでテストされました。これは、1エーカ(約4,046m2)もある太陽電池パドルを含めたISSの外部を検査するロボットです。AERCam(Autonomous Extravehicular Activity Robotic Camera:自律型船外活動ロボットカメラ)と呼ばれるこのカメラは、今後のシャトルミッションでさらに飛行テストが行われるかもしれません。

ユニティとザーリャ
 1998年12月のISS組立てのための最初のシャトルミッションであるSTS-88ミッション時にエンデバー号の船室から見たユニティとザーリャ。
 35回以上のスペースシャトルの飛行と8回のロシアによる打上げが今後行われ、100以上の各種コンポーネントを軌道上で組立て、2004年にISSは完成する予定です。


最終更新日:1999年7月12日

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