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「きぼう」日本実験棟運用シミュレーション訓練 2006年2月2006年2月28日に筑波宇宙センター(TKSC)にて、「きぼう」日本実験棟、および日本が開発した実験装置の実運用を模擬したシミュレーション訓練が行われました。 訓練概要TKSCにある「きぼう」運用管制システムを用いて、「きぼう」の実運用を想定したシミュレーション訓練を行いました。この訓練は、「きぼう」の飛行管制官や実験装置の運用に関わる要員の能力向上を目的としています。 「きぼう」の実際の運用は、TKSCの「きぼう」運用管制室とNASAジョンソン宇宙センター(JSC)にある宇宙ステーション管制センターを結んで行います。今回のシミュレーションではJSCの宇宙ステーション管制センターと結ぶ代わりに、TKSC内の「きぼう」運用管制室とは別の部屋をJSCの宇宙ステーション管制センターにみたてて結び、そこにNASAの飛行管制官役を配置しました。また、軌道上の「きぼう」日本実験棟を模擬するための「きぼう」シミュレータ担当要員と宇宙飛行士役、シミュレーション訓練の実施要員を「きぼう」運用管制室とは別の部屋に配置しました。今回の訓練では、日本が開発した実験装置である細胞培養装置(Cell Biology Experiment Facility: CBEF)と、画像取得処理装置(Image Processing Unit: IPU)の運用要員も参加し、「きぼう」の定常運用に加えて実験装置の起動を行いました。軌道上で実験装置の運用を行う際には、NASAマーシャル宇宙飛行センター(MSFC)のペイロード運用統合センターと結ぶため、ペイロード運用統合センターを模擬する要員も配置し訓練を行いました。 「きぼう」の運用をスケジュールに沿って進める中、「きぼう」に不具合を発生させ、飛行管制官は、その問題についての対処方法の検討や運用スケジュールの再設定などを行いました。専門的な技術的問題に対しては、別室に控えた「きぼう」エンジニアリングチームがその対処方法を検討しました。 今後の予定「きぼう」の運用に向けて、飛行管制官の準備は順調に進んでいます。今後もJAXA内で、またはNASAとつないで、本番を想定した「きぼう」に関わる運用シミュレーション訓練を行っていきます。
最終更新日:2006年3月20日
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