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野口 聡一
マーク・リー
宇宙飛行士
宇宙飛行士
インタビュー


左:野口 聡一宇宙飛行士
右:マーク・リー宇宙飛行士
 1998年9月25日に実施した、両宇宙飛行士のインタビューを紹介します。
Q1:本日の訓練での成果は?
野口:
 私はNASAでは過去20回潜りましたが、筑波宇宙センターのWETSに潜るのは今回が初めてでした。EVAのベテランであるマーク・リーさんと潜れた事はとても有意義でした。

Q2:宇宙と水中の違いは?

マーク・リー:
 グローブを使ってものをつかんだりする行為は、宇宙での感覚と非常によく似ています。しかし、水中では水の粘性による抵抗があるため体は安定しやすいですが、宇宙では力が働くと抑止する別の力が働かないので安定しづらいという違いがあります。

Q3:今回の試験を通してのJEMの設計レベルは?

野口:

 細かい箇所(手順やハンドレールの位置等)については、いくつかのコメントはありますが、大きな設計変更につながるようなコメントはありません。非常によく設計されています。

Q4:国際宇宙ステーションへの抱負は?
野口:
 今の 5人の日本人宇宙飛行士が力を合わせてすばらしい宇宙ステーションの建設、そして運用が出来ることを希望します。
マーク・リー:
 小さな頃の夢は「月に家を建てること」でした。それは叶わないとしても、1999年の10月の米国の実験モジュールの組立(5A)に全力を尽くしたいと考えています。

Q5:ジョン・グレン氏のシャトルへの搭乗についてひとこと。
野口:
 誰もが宇宙へ行ける時代となる21世紀を想像する今回のグレン氏搭乗は、非常に有意義と感じています。
マーク・リー:
 彼はNASAの為ではなく、米国民のために搭乗するものだと感じています。今回の飛行を通じて、前回の短時間の飛行で感じ得なかった本当の宇宙を彼は感じることとなるでしょう。

Q6:JEMに向けての抱負は?
野口:
 
可能ならば、組立、そして軌道上での運用についても関与したい。その後には、月さらには火星へもチャレンジしてみたいと考えています。

Q7:1999年10月の飛行に向けてひとこと。
マーク・リー:
 この飛行は多分、2000年の2月~3月にずれ込むでしょう。
私は今まで4回の飛行経験、4回のEVA経験をしました。この飛行で計5回目のシャトル飛行となりEVAも3回行う予定です。もうこれで十分だと思っています。
 飛行終了後は宇宙飛行士を引退し、コンサルティングに関わる仕事や日本の宇宙開発をサポートする仕事、それ以外は自宅に戻って農業に力を注ぎたいと考えています。






最終更新日:1998年 11月 30日

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