国際協力による国際宇宙ステーションの運用
国際宇宙ステーション(ISS)は1998年に宇宙での建設が始まり、完成するのは2010年の予定です。2000年11月からは3名の宇宙飛行士がISSに滞在を開始し、すでに運用が開始されています。
米国はISS全体の運用について調整を行い、米国、ロシア、日本、欧州(ESAの11ヶ国)、カナダ、の各国・機関がそれぞれ開発したISSのシステムや装置を、各国が責任をもって運用します。
ロシア以外の国際パートナーとISS間の通信連絡は、米国のホワイトサンズ地上局と米国のデータ中継衛星(TDRS)を経由して行われます。日本は独自に開発中のデータ中継技術衛星(DRTS)も使用しますが、主として膨大な実験データを地上に送信するために使用する方針です。これにより高額の国際通信回線料金を節約することが出来ます。ロシアはロシア国内の衛星追跡局を活用し、ISSとの直接交信が可能な時間帯にのみISSとの通信連絡を行い、TDRSはバックアップとして使用する方針です。
ISSは軌道・姿勢制御や電力、内部環境などをコントロールする「システム運用」と、搭載されている研究実験用の各種機器をコントロールする「実験運用」のふたつの面から運用されます。
各地域をクリックして、各国機関のISS運用の概要説明をご覧ください。
最終更新日:2004年1月19日
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