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油井宇宙飛行士の活動状況&帰還直前のメッセージ(2015年12月11日)
12月9日、油井宇宙飛行士は、スコット・ケリー宇宙飛行士とともに国際宇宙ステーション(ISS)に到着したシグナス補給船運用4号機(OA-4)の結合部のリークチェックや、OA-4に入室するための準備として、結合部の設定を行いました。
油井宇宙飛行士は、NeuroMappingと呼ばれるNASAの脳に関する実験の一環で、神経認知機能に関するテストをコンピュータ上で行いました。この実験は、宇宙での長期滞在が脳の構造や機能、運動制御、マルチタスク能力などに及ぼす変化を調べ、また、それらの変化から脳や身体が回復するのに要する時間を調べます。これまで長期滞在したクルーの事例を調べた研究結果では、微小重力下では運動制御と認知力に影響があることが示唆されています。
油井宇宙飛行士は前日に引き続き、NASAのMicrobiomeという実験を継続し、地球帰還時のサンプルとして、自身の唾液サンプルを採取し、この実験のアンケートに回答しました。
この実験は、宇宙環境において、微生物がヒトの免疫システムにどの様な影響を与えるかを調べる実験です。クルーは、免疫システムの状態の確認や、クルーの身体とISS船内から微生物を採取する作業を定期的に行います。
12月11日、油井宇宙飛行士ら43Sクルーは、残りのクルーにお別れを告げた後、ソユーズ宇宙船(43S)に乗り込みます。日本時間12月11日午後3時25分にISSとのハッチが閉鎖される予定です。ISSからの分離は同午後6時49分、地上への着陸は同午後10時12分を予定しています。
JAXAは、地上への着陸の模様をライブ中継いたします。中継サイト、パブリックビューイングなどの詳細は こちら。
油井宇宙飛行士の軌道上動画 最新号
『宙亀通信』(Vol.26) 帰還直前メッセージ
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