大西宇宙飛行士ウィークリーレポート(2016年7月22日)
「きぼう」日本実験棟にある冷凍・冷蔵庫(MELFI)にサンプルを収納する大西宇宙飛行士(7月18日撮影)(出典:JAXA/NASA,大西宇宙飛行士のGoogle+より)
7月15日~21日の大西宇宙飛行士は、ドラゴン補給船運用9号機(SpX-9)の国際宇宙ステーション(ISS)への到着に備えた準備や、補給船到着後のハッチオープン作業のほか、海外宇宙機関の医学実験データの採取などを行いました。また、7月19日にはISSと地上をつないで軌道上記者会見を行い、集まった多くの報道陣に対して現在の意気込みなどを語りました。
今週の「きぼう」
- 電源系の装置のインストール作業
- 小動物飼育装置(Mouse Habitat Unit: MHU)に関する作業
- 実験開始に向けた多目的実験ラック(Multi-purpose Small Payload Rack: MSPR)の映像処理装置に関する作業
今週のISS
ドラゴン補給船とISS間のハッチの気密点検を行う様子(7月20日撮影)(出典:JAXA/NASA,大西宇宙飛行士のGoogle+より)
【システム関連作業】
- ISSのロボットアーム(Space Station Remote Manipulator System: SSRMS)の操作訓練
- ドラゴン補給船運用9号機到着後のハッチオープン、結合部の艤装(電気・通信のケーブル接続など)作業
- 水再生システム(Water Recovery System: WRS)に関する作業
- 尿処理装置(Urine Processor Assembly: UPA)の定期メンテナンス
【実験関連作業】
- 微細運動能力(細かな身体の動き)を調べるNASAの実験Fine Motor Skills関連作業
- 長期間の宇宙滞在が心血管系に与える影響を調べるNASAの実験Cardio Ox実験のため、動脈や心臓などの超音波検査を実施
- 運動量の減少が骨髄に与える影響を調べるカナダのMarrow実験のため、呼気と個室内の空気サンプルを取得
- 長期宇宙滞在中の概日リズムの変化について調べる欧州宇宙機関(ESA)の実験Circadian Rhythmの計測開始
*断りの無い限り、日時はISSでの時間(世界標準時(日本時間-9時間))です。
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