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JAXA宇宙飛行士によるISS長期滞在

野口聡一宇宙飛行士

野口宇宙飛行士、STS-132クルーとの共同作業を開始(2010年5月17日)

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「きぼう」船内実験室で、冷凍・冷蔵庫(MElFI)に実験サンプルを保管する野口宇宙飛行士(提供:NASA)

5月14日、野口宇宙飛行士は、5月13日から開始した3回目となる「長期宇宙飛行時における心臓自律神経活動に関する研究(Biological Rhythms)」の計測を終了し、24時間記録した心電図のデータを保存しました。

また、トレーシー・カードウェル宇宙飛行士とともに、STS-132(ULF4)ミッションで地上に持ち帰る物資の梱包作業を行いました。

この日、野口宇宙飛行士は、長野県小諸東中学校の生徒らとアマチュア無線交信を行いました。

5月15日、STS-132ミッションで実施される船外活動に向けた準備や、スペースシャトル「アトランティス号」がドッキングする前に実施するR-Bar・ピッチ・マヌーバ(R-Bar Pitch Maneuver: RPM)の手順を他のクルーと一緒に確認しました。

5月16日、午後11時28分に国際宇宙ステーション(ISS)にアトランティス号がドッキングしました。野口宇宙飛行士は、RPMにおいて時間の管理を担当しました。

5月17日、ISS/アトランティス号間のハッチが午前1時18分に開けられ、野口宇宙飛行士らISS第23次長期滞在クルーは、STS-132クルーとの共同作業を開始しました。

ハッチ開放後、野口宇宙飛行士は、アトランティス号で運んだJAXAの実験サンプルを「きぼう」日本実験棟船内実験室に移送しました。野口宇宙飛行士は、移送した実験サンプルのうち、「宇宙空間における骨代謝制御:キンギョの培養ウロコを骨のモデルとした解析(Fish Scales)」実験のサンプルを、細胞実験ラックの細胞培養装置(Cell Biology Experiment Facility: CBEF)の培養室にセットしました。Fish Scalesのサンプルは、約3日間培養し、冷凍、および化学固定後、冷蔵状態でSTS-132ミッションで地上に回収します。

また、この日、STS-132ミッションの第1回船外活動の手順を、STS-132クルーとともに確認しました。第1回船外活動は、5月17日午後9時15分から開始される予定です。

なお、5月16日、野口宇宙飛行士の宇宙滞在日数が、2005年のSTS-114ミッションと今回のISS長期滞在を合わせて160日に到達しました。これにより、若田宇宙飛行士が記録していたJAXA宇宙飛行士の通算宇宙滞在日数の最長記録である159日を超えました。

※特に断りのない限り、日付は日本時間です。

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