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第4回ではミッションアサイン後の各国での生活や訓練に関しての疑問・質問を金井飛行士に聞いていきます!
第4回 6/28(水):金井宇宙飛行士が語る ミッションアサイン後の生活・訓練をふり返って
ミッションアサインされた!その瞬間の気持ちは?
金井飛行士:油井飛行士、大西飛行士と同世代のミッションが続いていましたので、驚きはありませんでした。宇宙飛行士候補者の頃から訓練を重ねて来ていましたので、準備は万端でした。
訓練が始まった!いざ宇宙に行くための訓練に切り替わってからの生活環境の違いは? 戸惑いはあった?
金井飛行士:ミッションの任命のある・なしに関わらず、宇宙飛行士は宇宙飛行に向けての訓練を毎日続けていますので、生活環境に変わりはありません。
郷に入っては郷に従え!各国の訓練の特徴は?
金井飛行士:宇宙ステーションには、参加国が責任を持って運用するモジュール(実験室)があり、そのモジュールに関する宇宙飛行士訓練についても責任を負っています。
どの国で訓練しても宇宙飛行士が困らないように、どんなカリキュラムで、どのくらい詳しく訓練するのか、国際調整で細かく定めらたり、定期的に情報交換が行われています。
筑波宇宙センターでも、NASAのジョンソン宇宙センターでも、勉強する内容が異なるだけで、宇宙飛行士の側からは全く同じ、高いレベルの訓練を受けることができます。
ロシアの職人芸その1!ソコル与圧服の意外な仕組みとは?
金井飛行士:宇宙ステーションに往復するソユーズ宇宙船の内部では、ソコルスーツという宇宙服を着ています。この宇宙服は、与圧機能がついていて、宇宙船に穴が開いて船内の空気が抜けて真空になってしまっても、自動的に酸素を供給して宇宙飛行士の安全を守ることができます。
ロシアの職人芸その2!ソユーズ宇宙船の座席はオーダーメイド?
金井飛行士:ソユーズ宇宙船の着陸をご覧になったことはありますか?パラシュートでプカプカ降りてくるように思えますが、地面に着地したときの衝撃はかなり激しいそうです。宇宙飛行士の体(特に首や背骨)を、着地の衝撃から守るために、ソユーズ宇宙船の座席は搭乗する宇宙飛行士の体の型取りをして、ぴったりと密着するように作られます。
~油井飛行士、大西飛行士より、金井飛行士へメッセージ~
油井飛行士:金井さん、いつも厳しい訓練お疲れ様です。金井さんの日々の努力もあり、順調に訓練が進んでいるので、日本から安心して見守っています。
まもなく、ロシアでバックアップクルーとしての最終試験がありますね。これまでの訓練の成果を存分に発揮して、優秀な成績で教官たちを驚かせて下さい。
とはいっても、プレッシャーに感じる事はありません。いつもどおりにやれば良いのです。
現時点での準備状況は、100%だと思いますが、バックアップクルーとして、打上げをみた上で、自分の打上げまでの時間で準備を120%整えるようにしてください。こちらも必要なサポートはしますから、安心してミッションに臨んで下さい!
大西飛行士:金井さんの様子を拝見していて、1年半前の自分のときを懐かしく思い出しています。
いよいよ、バックアップクルーとしての最終試験やバイコヌール行きが迫ってきましたね。
半年後のご自身の本番のときをイメージしながら、打ち上げまでの一連の流れをぜひ楽しんできてください。
日本にいる仲間たちが、いつでも、どんなときも、金井さんを応援しています!
「新世代宇宙飛行士から聞く ~ISS・きぼうでの生活・ミッション~」はいかがでしたで しょうか?
7月は金井飛行士が4月に訓練公開を行った「タンパク質結晶生成実験」について紹介する「タンパク質が私たちの未来を変える鍵? 実験担当者に聞く ~タンパク質結晶生成実験~」をお送りします!
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