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欧州補給機(ATV)によるISSへの補給フライト

国際宇宙ステーションへの補給フライト ATV1ミッション

最終更新日: 2008年9月30日
ATV1大気圏再突入の様子

ATV1大気圏再突入の様子(©ESA)

欧州補給機(Automated Transfer Vehicle: ATV)初号機、「ジュール・ヴェルヌ」は、中央ヨーロッパ夏時間9月5日午後11時29分(日本時間9月6日午前6時29分)に、国際宇宙ステーション(ISS)の「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)後方から分離しました。

ISSから分離したATV1は、約3週間軌道に残り、画像に関わる実験を行いました。その後、中央ヨーロッパ夏時間9月29日午後0時00分(同9月29日午後7時00分)から1回目、午後2時58分(同午後9時58分)から2回目の軌道離脱噴射を行い、午後3時31分(同午後10時31分)に大気圏に再突入し、南太平洋上に安全に投棄されました。

飛行概要

ISSに接近する欧州補給機(ATV)1

ISSに接近する欧州補給機(ATV)1

ISSに接近する欧州補給機(ATV)1

ISSに接近する欧州補給機(ATV)1

ISSに接近する欧州補給機(ATV)1

ISSに接近する欧州補給機(ATV)1

ISSに接近する欧州補給機(ATV)1

ISSに接近する欧州補給機(ATV)1

ISS後方を飛行する欧州補給機(ATV)1

ISS後方を飛行する欧州補給機(ATV)1

欧州補給機(Automated Transfer Vehicle: ATV)を搭載したアリアン5ロケットの打上げ

欧州補給機(Automated Transfer Vehicle: ATV)を搭載したアリアン5ロケットの打上げ

射点に到着したアリアン5ロケット

射点に到着したアリアン5ロケット

射点への移動を開始するアリアン5ロケット

射点への移動を開始するアリアン5ロケット

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(©2008 - ESA /CNES/Arianespace/Photo optique video du CSG)
(©ESA - S. Corvaja 2008)

ATV1フライトは、欧州宇宙機関(ESA)のATV初号機、「ジュール・ヴェルヌ」を打ち上げて、国際宇宙ステーション(ISS)の「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)後方に無人でドッキングさせ、ISSに補給物資を運搬するミッションです。

ATV1は、打上げ後、軌道上で約3週間の試験を行った後、中央ヨーロッパ夏時間2008年4月3日午後4時45分(日本時間2008年4月3日午後11時45分)にISSに自動でドッキングしました。

打上げ後、約3週間にわたり実施された試験では、ATVの機能試験が行われるとともに、ドッキングに向けた試験(デモンストレーション)が2回行われました。デモンストレーション#1は中央ヨーロッパ夏時間3月29日に、デモンストレーション#2は3月31日に行われました。

デモンストレーション#1
ATVのGPSを使用したナビゲーションシステムにより、ISSと双方向の通信を行いながら、ISSの後方3.5km地点に移動し、衝突回避機能などの試験が行われました。ナビゲーションシステムや衝突回避機能が正常に動作することが確認されました。

デモンストレーション#2
ドッキングを模擬してISSへ11mの距離まで接近しました。接近時に使用するナビゲーションシステムや、接近時にISSのクルーによるコマンドで衝突回避機能が正常に動作することが確認されました。

ドッキング後、4月4日午後0時15分(同4月4日午後7時15分)頃にISSとATV間のハッチが開かれ、クルーがATV内に入り空気浄化装置を設置しました。その後、ハッチを閉じた状態で8時間にわたり空気の循環が行われました。

4月5日午前10時30分(同4月5日午後5時30分)頃に再びハッチが開かれ、クルーは最終的な入室を行いました。ATV内の整備作業完了後には、物資の移送が行われました。

また、ドッキング中には、ATV1のスラスタを使用した、ISSのリブースト(軌道上昇)や、デブリ回避マヌーバが行われました。

ATV1フライトでは主に以下に示す補給品をISSに運搬しました。

  • 飲料水
  • 推進剤
  • 酸素
  • その他以下に示す積荷など
    • 食糧(米国、ロシアの宇宙食)
    • 長期滞在クルー用の衣服
    • 「コロンバス」(欧州実験棟)とATVの軌道上交換ユニット(Orbital Replacement Unit: ORU)
    • 広報用の記念品

飛行計画

ATV1フライト飛行計画(2008年9月8日現在)
打上げ日時 2008年3月9日午後1時03分(日本時間)
2008年3月9日午前1時03分(フランス領ギアナ時間)
2008年3月8日午後10時03分(米国中部標準時間)
射場 クールー宇宙基地(フランス領ギアナ)
使用ロケット アリアン5 ES ATVロケット
重量 搭載品合計約19,360kg(打上げ時)
ドッキング日時 2008年4月3日午後11時45分(日本時間)
2008年4月3日午後4時45分(中央ヨーロッパ夏時間)
2008年4月3日午前9時45分(米国中部夏時間)
分離日時 2008年9月5日午後4時29分(米国中部夏時間)

ATV1フライト前後のISSの形状

打上げ前

ATV1フライト前(STS-122(1E)ミッション後)のISSのイメージ

ATV1フライト前(STS-122(1E)ミッション後)のISSのイメージ(提供:NASA)

ドッキング前

ATV1ドッキング前(STS-123(1J/A)ミッション後)のISSのイメージ

ATV1ドッキング前(STS-123(1J/A)ミッション後)のISSのイメージ(提供:NASA)

ドッキング後

ATV1ドッキング後のISSのイメージ

ATVドッキング後のISSのイメージ(ATV2ミッション時)(提供:NASA)

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