プログレス補給船(53P)は、日本時間2014年6月9日午後10時29分(米国中部夏時間2014年6月9日午前8時29分)に国際宇宙ステーション(ISS)から分離し、大気圏に再突入して太平洋上に安全に投棄されました。
53回目の補給フライト
53Pフライトは、ロシアのプログレスM-21M補給船を打ち上げ、国際宇宙ステーション(ISS)の「ズヴェズダ」(ロシアのサービスモジュール)後方に無人でドッキングさせるミッションであり、ISSへ向かう53機目のプログレス補給船です。
53Pは、バイコヌール時間2013年11月26日午前2時53分(日本時間2013年11月26日午前5時53分)にロシアのソユーズロケットにより、カザフスタン共和国のバイコヌール宇宙基地から打ち上げられました。
53Pは、新しいロシアのKurs-NA自動ドッキングシステムの試験を行った後、TORUと呼ばれるマニュアル操縦にて米国中部標準時間2013年11月29日午後4時30分(日本時間11月30日午前7時30分)に国際宇宙ステーション(ISS)へドッキングしました。
今回は、ロシアの新しいKurs-NA自動ドッキングシステムの試験を行ったため、打上げから約6時間後にISSにドッキングする運用は行われませんでした。
その後、プログレス補給船(53P)は、ロシアの新しいKurs-NAアンテナの試験運用を行うため、米国中部夏時間2014年4月23日午前3時58分(日本時間2014年4月23日午後5時58分)に国際宇宙ステーション(ISS)から一時的に分離し、試験を行った後、日本時間4月25日午後9時13分に再びドッキングしました。
53Pフライト搭載品
- 飲料水
- 補給用推進剤
- 酸素
- その他以下に示す積荷など
- 食糧(米国、ロシアの宇宙食)
- 長期滞在クルー用の衣服、衛生用品、家族からの手紙など
- 実験ペイロード
- 交換修理品、予備品など
- 地上撮影用高精細度ビデオカメラUrtheCast
- 食糧(米国、ロシアの宇宙食)