(STS-110 プレフライト・ブリーフィング
2002. 3. 21より)
飛行日 | 主なミッション予定 |
1日目 | 打上げ/軌道投入、Kuバンドアンテナ展開、ランデブー用軌道制御 |
2日目 | スペースシャトル・マニュピレータ(SRMS)、ペイロードベイ(貨物室)状態、宇宙服(EMU)、ドッキングシステムなどの点検作業、ランデブー用軌道制御 |
3日目 | ISSとのランデブー、ISS(PMA-2)とのドッキング、ISS入室、ISSからスペースシャトルへの実験装置の回収、ISSへの物資の搬入作業、EVA#1手順の確認 |
4日目 | SSRMSを使ってS0トラスをペイロードベイ(貨物室)から持ち上げ、デスティニー(米国実験棟)のLCA(結合機構)に固定
EVA#1(前方MTSストラットの取り付け、S0後方トレイの展開など)S0トラスの起動、チェックアウト |
5日目 | スペースシャトル-ISS間での物資の移送、スペースシャトルからISSへの実験装置の搬入、EVA#2,
#3手順の確認 |
6日目 | EVA#2(後方MTSストラットの取り付け、キールピンの取り外し・収納など) |
7日目 | EVA#3(J300コネクタの接続、J400コネクタの配線切替、MTの固定機構解除など) |
8日目 | MTの点検/トラス上のベイ1位置への移動、ISSからスペースシャトルへの実験装置の移動、軌道上共同記者会見、写真撮影、EVA#4手順の確認、クルーの休息(2時間) |
9日目 | EVA#4(外部照明の設置、EV-CPDS(船外荷電粒子スペクトロメータ)の展開など) |
10日目 | 物資の移送作業、ISSからの退室、アンドッキングおよびフライアラウンド運用 |
11日目 | 船内の後片づけ、軌道離脱準備、Kuバンドアンテナ収納 |
12日目 | 軌道離脱、着陸 |
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アトランティス号に取り付けられる新型のBlock-IIエンジン。 |
Block-IIエンジンは、新型の高圧水素ターボポンプを採用し、精密鋳造技術を取り入れることにより、溶接個所を大幅に削減し、信頼性を大幅に向上すると共に、飛行後の分解点検作業の手間を大幅に減らすことができるため、運用経費の削減にも寄与します。
シャトルのメインエンジンは、これまでPhase-II(1986年から1999年まで使用)、Block-I(1995年から1998年)、Block-IIA(1998年から2002年)と段階的に改良が行われてきましたが、Block-IIで当初目標にしていた改良は一段落します。
BlockIIは、7Aで初めて1基が使われ、UF1でも1基が使われたあと、今回初めてSSME 3基すべてに装備されます。これをもって、Block IIが実用段階に達したと言うことができます。従来使われていたBlockIIAも今後BlockIIに改造され、BlockIIエンジンがシャトルのメインエンジンの基本となります。