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飛行10日目(2) この船外活動は、初めてヒューストンのISSフライト・コントロール・ルームからの支援を受けて行なわれました。また、新しいプレブリーズ方法の初めての実証がおこなわれました。この方法は、船外活動クルーの血液中から窒素ガスを排出するのを促進するために、プレブリーズ中に活発な運動をおこなう方法で、これにより「ベンズ」として知られている症状を防ぐことができます。 ミッションスペシャリスト(MS:搭乗運用技術者)のマイケル・ガーンハートとジェイムズ・ライリーは、米国中部夏時間7月 20日(金)午後11時35分(日本時間7月21日(土)午後1時35分)に新しいエアロックから出て行き、7月 21日(土)午前3時37分(同7月21日(土)午後5時37分)に戻ってきました。ISSのロボットアーム「カナダアーム2」の操作は第二次長期滞在クルーのフライトエンジニアであるジム・ヴォスが、また、シャトルのロボットアームの操作はアトランティス号のコマンダーであるスティーブン・リンゼイがおこないました。この船外活動によってエアロックの外壁に窒素ガスタンクが取り付けられました。これにより、2つの窒素ガスタンクと2つの酸素ガスタンクの設置が完了しました。これらのガスタンクはエアロックの加圧と宇宙服への酸素の供給に使われます。アトランティス号のパイロットであるチャールズ・ホーバーと、ISSのコマンダーであるユーリー・ウサチェフは、船外活動を船内から指揮しました。また、同時にフライト・エンジニアのスーザン・ヘルムズは、ISSのロボットアーム操作を支援しました。 今回のエアロックの減圧作業は、予想していた7分よりも長く、40分程かかりました。フライトコントローラと技術者は、クルーロックのハッチの均圧バルブの作動がとても遅かった原因をまだ特定できていませんが、クルーからの報告とデータの評価を続けています。 3回目の船外活動中にガーンハートとライリーは、ISSの太陽電池トラス部を登っていき、太陽電池パネルが太陽を追尾するために装備された、ジンバルアセンブリ機構を調べる作業を行ないました。彼らの報告によると、地上のフライトコントローラによって確認されているような高い電流値が表示される要因は、目視した限りでは確認できなかったと報告しました。 ISSベースで行われた本日の船外活動の時間は4時間21分でした。これでISS組立てのための船外活動は24回に達し、船外活動の合計時間は155時間と39分となりました。 クルーは、7月 21日(土)午前8時04分(同7月21日(土)午後10時04分)に就寝し、7月 22日(日)午後4時04分(同7月23日(月)午前6時04分)に起床して、同日午後11時54分(同午後1時54分)からアンドッキングの準備に入る予定です。また、アトランティス号とISS間のハッチは7月 21日(土)午前8時59分(同7月21日(土)午後10時59分)に閉じられる予定です。 ジョンソン宇宙センター(JSC)のニュース室は、7月 21日(土)午前7時30分(同7月21日(土)午後9時30分)に閉められ、7月 21日(土)午後3時30分(同7月22日(日)午前5時30分)に再開されます。次のステータスレポートは7月21(土)午後6時(同7月22日(日)午前8時)頃、または何かのイベントが発生した際に発行します。
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