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飛行6日目(2) このリハーサルでは、エアロック内の気圧を宇宙で初めて10.2psiaに下げることに成功しました。 フライトダイレクタのリーダーであるポール・ヒルは、バルブの不具合の原因究明と、エアロック冷却水の配管から空気の泡を取り除く作業を実施したことにより、両クルーのスケジュールが約半日遅れたと述べました。エアロックとユニティ・モジュールとの結合部にあるハッチを、正規の場所であるクルーロックと装置ロックの結合部に移設する作業も遅れています。 第2回目の船外活動は予定どおり火曜日の夜(日本時間の水曜日の昼)に実施する予定です。ミッションスペシャリスト(MS:搭乗運用技術者)のマイケル・ガーンハートとジェイムズ・ライリーは、7月17日午後9時30分(日本時間7月18日午前11時30分)にアトランティス号のエアロックから船外活動を開始する予定です。5時間半を予定しているこの船外活動は、高圧酸素ガスタンクと高圧窒素ガスタンクを1基づつ、ISSのエアロックの外壁に取り付けることを目的としています。これでISSの滞在クルーは、スペースシャトルがドッキングしていないときでも米国の宇宙服を装着してISSの組立や修理の作業をすることができるようになります。また、このエアロックではロシアの宇宙服を使用することもできます。 7月17日午前6時30分(日本時間7月17日午後8時30分)にISSとアトランティス号間のハッチが閉鎖され、アトランティス号内の気圧を10.2psiaに下げる手順が開始されました。こうすることで船外活動クルーの血流から窒素ガスを追い出し易くし、さらにプレブリーズで純酸素を呼吸することにより、血流からの窒素ガスの排出が加速されます。ハッチを閉鎖するのに先立ち、クルー全員で船外活動の手順を点検しました。 ミッションスペシャリスト(MS:搭乗運用技術者)のジャネット・カバンディと、第2次長期滞在クルーのフライト・エンジニアのジム・ヴォスは、空気漏れが疑われたモジュール間換気(IMV)装置の現象の究明を率先しておこないました。IMVはいくつかのファンとバルブで構成される装置であり、ISSのモジュール間で空気を循環させると共に、エアロックをISSの環境制御生命維持システムに接続するものです。しかし、彼らはバルブの問題点を正確に特定すことができず、漏れを止める為には、キャップで塞ぐしかありませんでした。交換が必要となる場合に備え、地上及び軌道上では、現在、複数のバルブを交換する案が検討されています。 フライトマネージャらは、作業に遅れが生じたため、ドッキング期間を1日延長し、アトランティス号のミッション期間を延長して、ミッションの目的を全て達成することを検討することになりました。 アトランティス号のコマンダーであるスティーブン・リンゼイとパイロットのチャールズ・ホーバー、ISSコマンダーのユーリー・ウサチェフは、月曜日の夜遅く(同火曜日の午前中)に、CBS、スペース・ドット・コム(Space.com)、ロサンゼルスのKNBC-TVのインタビューを受けました。 軌道上の8名は7月17日午前8時(同7月17日午後10日)頃に就寝し、午後4時4分(同7月18日午前6時4分)に起床す予定です。次のステータスレポートは7月17日午後6時(同7月18日午前8時)頃、又は何かイベントが発生した際に発行する予定です。
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