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NASAステータスレポート

STS-102 NASAステータスレポート#9
ジョンソン宇宙センター
2001年 3月 12日(月)午前 7時30分(米国中部標準時間)
2001年 3月 12日(月)午後10時30分(日本時間)

 

イタリア宇宙庁の開発した3機の多目的補給モジュールの初号機レオナルドは、ミッションスペシャリスト(MS:搭乗運用技術者)のアンディ・トーマスの慎重な操作により、米国中部標準時間3月12日午前0時2分(日本時間3月12日午後3時2分)に国際宇宙ステーション(ISS)のユニティに取り付けられました。

トーマスはディスカバリー号のロボットアームを操作して3月11日午後9時37分(同3月12日午後0時37分)に、荷物を満載したレオナルドをつかみ、午後10時10分(同午後1時10分)にシャトルのペイロードベイ(貨物室)から持ち上げました。それから2時間かけてトーマスはこの11トンのコンテナをゆっくりと慎重に所定の場所に移動しました。3月12日午前0時2分(同3月12日午後3時2分)にSTS-102のコマンダーのジェームス・ウェザビーの指示によりユニティの地球側の共通結合機構(CBM)の掛け金(latch)が締め付けられ、レオナルドはしっかりと結合されました。

レオナルドのCBM開口部をロボットアーム操作者のトーマスが直接見ることができるように、第1次長期滞在クルーのコマンダーのビル・シェパードが、センターライン・バーシングカメラ(CBCS)からの映像をシャトルの後部デッキのテレビモニタで見ることができるよう設定しました。そのためレオナルドの結合は予定よりも多少長くかかりました。レオナルドを起動する際もユニティから電力を供給するケーブルを接続するのに時間がかかりました。午前5時51分(同3月12日午後8時51分)にシェパードが素早くレオナルドに入ってケーブルを取り出し、実験棟デスティニーとユニティ間の通路の電源に接続しました。レオナルドには5トン以上の装置や機材を搭載しています。積み荷を数日かけて搬出してから、レオナルドはISSから取り外され、ディスカバリー号で再び地球に戻って来ます。

8時間56分という記録的な長さとなった昨日の船外活動の間閉鎖してあったハッチが、午後9時15分(同3月12日午後0時15分)に再度開放され、シャトルとISSのクルーは再会しました。ジム・ヴォスは午後10時45分にセルゲイ・クリカレフと交代してISSの新しい住人となり、第1次長期滞在クルーのコマンダーであるビル・シェパードと第2次長期滞在クルーのコマンダーのユーリー・ウサチェフに仲間入りしました。乗員の交代はあと1人で完了します。第1次長期滞在クルーのコマンダー、ビル・シェパードと第2次長期滞在クルーのフライト・エンジニアのスーザン・ヘルムズが火曜日に交代する予定です。ハッチは開放から8時間24分経過した本日午前5時39分(同3月12日午後8時39分)に再度閉鎖されました。これまでのところハッチを開放していた時間は合計10時間27分となっています。

一方、MSのポール・リチャーズとトーマスはヘルムズに手伝ってもらいながら、月曜日午後10時47分(同3月13日(火)午後1時47分)から予定されている6時間30分の船外活動で着用する宇宙服を点検しました。2人は第1回目の船外活動から先送りされたデスティニー上の結合機構(LCA)に配線を接続するという作業をまず行います。LCAには来月到着するISSのロボットアームが取り付けられます。それから船外保管プラットフォーム(ESP)をデスティニーの外壁に取り付け、ESP上に保管しておく予備の装置にヒーター電力を供給する配線を取り付けます。さらにその最初の予備の装置となる冷媒流量制御装置(PFCS)をESPに取り付けます。これは冷却装置の冷媒であるアンモニアの流量を制御する装置です。2人はさらにP6トラスの頂部に取り付けてあるプラズマ測定装置(FPP)を点検します。この装置はISS外部の電荷を測定するものですが、去る2月にソユーズの取り付け場所を変更した際に一時的に機能を停止させて以来、データが得られなくなっています。

ディスカバリー号とISSは良好な状態で、約235マイル(約378km)の高度を周回しています。次のステータスレポートは月曜日の夜(同火曜日の午前中)に発行する予定です。

 

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts102/STS-102-09.html

最終更新日:2001年 3月13日

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