このページは、過去に公開された情報のアーカイブページです。リンク切れや古い情報が含まれている可能性があります。また、現在のWebブラウザーでは⼀部が機能しない可能性があります。
 
JAXAトップページへ
 JAXAトップページへ宇宙ステーション・きぼう広報・情報センターサイトマップ
 
NASAステータスレポート

STS-102 NASAステータスレポート#7
ジョンソン宇宙センター
2001年 3月 11日(日)午前 10時(米国中部標準時間)
2001年 3月 12日(月)午前 1時(日本時間)

 

STS-102のミッションスペシャリスト(MS:搭乗運用技術者)スーザン・ヘルムズとジム・ヴォスは宇宙服を装着し、ディスカバリー号の船外に出て、補給モジュール「レオナルド」が結合する共通結合機構(CBM)の準備作業を行いました。

米国中部標準時間3月10日(土)午後11時12分(日本時間3月11日(日)午後2時12分)に、国際宇宙ステーション(ISS)組立のための17回目の船外活動が開始されました。この2人はこのミッション期間中に第2次長期滞在クルーのメンバーとなる予定です。ディスカバリー号内ではポール・リチャーズが全体の指揮をとり、またミッションコントロールセンターとの連絡を担当しました。

活動を開始して間もなく、可搬式足場(PFR)を固定する器具(PAD)をつなぎ止めておくワイヤーが外れてしまったため、予備品をユニティの外壁に取り付けてある工具保管場所から取り出して利用することとなり、作業に遅れを来しました。

ヘルムズとヴォスは、イタリア宇宙庁が製作した多目的補給モジュール「レオナルド」を取り付けるために、与圧結合アダプター3(PMA-3)をユニティの地球側のCBMから移設する準備を行いました。8本の配線を取り外し、初期通信システムのアンテナを左舷のCBMから取り外して、シャトルのロボットアームを操作するアンディ・トーマスがPMA-3をここに移設して地球側のCBMをレオナルドが使えるようにしました。

さらに結合機構(LCA)をペイロードベイ(シャトルの貨物室)から取り出し、実験棟デスティニーの外部に取り付けました。これはSTS-100で4月に打ち上げるISSのロボットアームの取り付け部となります。作業の進捗が遅れていたので(配線トレーの)電気配線の接続は月曜日のリチャーズとトーマスによる船外活動で実施することになりました。ヴォスとヘルムズは配線トレーもデスティニーに取り付けましたが、これは今後ISSのロボットアームの運用に必要なものです。

2人の船外活動クルーは日曜日の早朝(日本時間日曜日の夜)ディスカバリー号のエアロックに戻り待機していましたが、トーマスがロボットアームでPMA-3を移設する作業の支援が必要となる状況は生じませんでした。コマンダーのジェームス・ウェザビーがCBMの掛け金(latch)を締め付けてPMA-3を固定するとエアロックの再加圧が開始され、8時間56分という、シャトル史上最長となった船外活動は、日曜日午前8時8分(同3月11日(日)午後11時8分)に終了しました。この船外活動でISS組立のために実施した17回の船外活動の合計時間は117時間39分となり、シャトル計画史上61回実施された船外活動の合計時間は386時間15分となりました。

一方ISSでは第2次長期滞在クルーのコマンダーのユーリー・ウサチェフが第1次長期滞在クルーのコマンダーのビル・シェパードから任務の引継を始めています。フライト・エンジニアのセルゲイ・クリカレフもまだISSに滞在しています。ディスカバリー号とISS間のハッチは日曜日午後8時(同月曜日午前11時)以降に、5日目の活動開始とともに再度開かれる予定です。

デスティニーとISS双方のクルーは午前9時42分(同3月12日午前0時42分)に就寝し、午後5時42分(同3月12日午前8時42分)に起床する予定です。両宇宙船は良好な状態にあり、高度235マイル(約378km)の軌道を周回しています。次のステータスレポートは日曜日の夜(同月曜日の午前中)に発行する予定です。

 

出典:http://spaceflight.nasa.gov/spacenews/reports/sts102/STS-102-07.html

最終更新日:2001年 3月12日

JAXAトップページへサイトポリシー